イポーの大洞窟と、クアラルンプールの双塔。【マレーシア-シンガポール】Part5

イポーの大洞窟と、クアラルンプールの双塔。

クアラ・カンサーからクアラ・ルンプールに行く手段はバス、電車共に絶たれました。

ここでガイドブックや他の人のブログを熟読して研究した知識をフル回転させると、あるアイデアをひらめきました。

ここからマレーシア3番目に大きな都市、イポーに出られればクアラルンプールへの交通手段があるかもしれない。改めてチケット券売機で確認してもらうと、イポーからクアラルンプールに向かう高速鉄道の18時前発の便が、ファーストクラスだが4席開いているといいます。

ここからイポーに向かいのが大変だよと駅員さんに何度も確認されましたが、半ば強行的にイポー→クアラ・ルンプールの2人分のチケットを確定させました。

時刻は14時前。まだ時間的に余裕はありますが、まずはここ、クアラ・カンサーからイポーに向かいます。またバス停に戻ってを繰り返すのも煩わしく、やや時間に追われる身でもあったため、ここはGrabタクシーを使いました。

ロングドライブなのでオファーを受けてくれる人がいるか心配でしたが、あっさりドライバーが見つかり、イポーに向かいます。

所要は約1時間。イポーは遠くからでもわかる大都市で、ビルや大きな商店が立ち並び、車が何台も行き交っています。

15時、イポーの鉄道駅前に到着した。

うまくイポーに移動することができ、18時発のクアラ・ルンプール行きのチケットも確保してあるため少し余裕が生まれました。

そこで、イポーの観光スポット”極楽洞”を訪問することに。Grabのドライバーさんがとてもフランクな方で、どこから来たのか、どこへ行くのかなど興味津々でいろいろと聞いてくれたので旅路を語っていると、ひとこと

So Rush!!(めっちゃ忙しいね)

と言ったのが印象的でした。

さて、駅から30分ほどで極楽洞に到着。そこまで期待はしていなかったのですが、着いた瞬間からその期待は良い方に裏切られました。

極楽洞の入り口。イポーは石灰岩で形成された洞窟、鍾乳洞が各地に点在する。

石灰岩の岩盤に開いた巨大洞窟がそのまま寺院になっている。

極楽洞(ケ・ロッ・トン)は石灰岩で造られた巨大洞窟で、そのトンネルの奥は美しい鍾乳洞が見られます。イポー市内にはこうした洞窟は他にもありますが、なかでもこの極楽洞が人気なのだそうです。入場は無料なこともあってか、夕方近くでも非常にたくさんの人が観光に訪れていました。

美しい鍾乳洞の景観。洞内は湿っているので足元には注意。

洞窟内は黄金色の仏像が置かれ、線香の香りが漂っている。

洞窟は反対側に繋がっていて、その先は広大な公園になっている。

イポーを経由したことで、偶然にも美しい洞窟を見学することができ感動しました。十分満足してからイポー鉄道駅に戻ります。

イポー駅そのものも、ムーア風とコロニアル風の混合した美しい外観で有名。

駅に着いたちょうどのタイミングで、突発的な豪雨、スコールが降ってきました。ずぶぬれになりながら駅に駆け込んでくる人や、いったん帰宅をあきらめ駅で雨宿りをする人など少しの間駅はあわただしくなりました。

薄暗いイポー鉄道駅。待合室は雨宿りの人で一時満席になった。

時間になったらプラットホームに入場。列車は時間通り動いていそうだ。

静かな走行音と共にマレーシアの高速鉄道が入線してきた。

チケットが売り切れているので想像通り車内は満席。電車は日本でいう新幹線に近いものだと感じました。

快適そうな座席。さすがはファーストクラス。

イポーを出発するとほどなくしてウェルカムコーヒーとサンドイッチが配られた。

ファーストクラスなので、ドリンクや簡単な食事も無料でついてくるようです。あわただしい旅路でこの日はまともな食事にありつけていなかったのでとてもありがたいです。

ジュースに、お弁当、スナックまで配られる。快適な時間を過ごすことができた。

イポーを出発してから車窓はのどかな田園地帯が続きました。時折スコールが窓に打ち付けることもありましたが、時間がたつにつれて日が沈み、やがて真っ暗になりました。

到着時刻が近づいてくると、煌々と光る大都市が進行方向に見え始め、20時20分、時間通り列車はクアラルンプール中央駅に到着しました。

これで終わらないのがこれで超弾丸欲張り旅。21時から始まるペトロナス・ツインタワーの噴水ショーに向かいます。

クアラ・ルンプールの市内線を利用して、タワーのふもとへ向かいます。地下通路が複雑で少し迷いましたが、見上げると月光に浮かぶ双塔がそこに鎮座していました。

クアラ・ルンプールのシンボル、ペトロナス・ツインタワー。

長旅の疲れが一気に吹き飛ぶ壮大な眺めにしばらく魅了されてしましました。21時、時刻になると噴水ショーが始まります。

噴水広場前にはすでにショーを見に来た人の群れができていた。

写真に感動を収めるのは難しいが、音楽に合わせて華麗な水のダンスが展開される。

噴水ショーは30分おきで、音楽あり、音楽なしのショーが交互に上演されるそうですが、音楽ありの方を圧倒的にお勧めします。噴水ショーはゼロ距離の位置で見られるので迫力満点です。

この日の宿はチャイナタウンの周辺にある安宿。クアラ・ルンプールは物価も高いのでなかなか良い宿は見つかりませんでしたが、ロケーション重視で選びました。

土曜日の夜。異常な盛り上がりを見せるチャイナタウン入り口。

車が行きかう路上の屋台で、ビール片手にマレーシア料理を平らげる。

チャイナタウンの屋台は人々の熱気であふれ、盛り上がっていました。屋台はクアラ・ルンプールのお土産を安く売っており、ここでいろいろなお土産を買いこみます。

トラブルもありましたが、無事、レンゴン渓谷の考古遺産を制覇することができ、クアラ・ルンプールにも到着できました。明日はクアラ・ルンプールをダイジェストで見学し、さらに南下していきます。

 

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クアラルンプールのバトゥ洞窟・ペトロナスツインタワーに潜入【マレーシア-シンガポール】Part6

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長年閉館しつづける謎の世界遺産、レンゴン渓谷に行ってみた【マレーシア-シンガポール】Part4

 

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