サハラの玄関ワルザザードとアイット・ベン・ハドゥ
3日目 世界遺産2/47ヶ所
この日はマラケシュの南、アトラス山脈を越えて砂漠地帯の玄関口とも称されるワルザザートに向かいます。この町には”アイット・ベン・ハドゥの集落“と呼ばれる世界遺産があります。
朝の6時に起きて身支度を調え、朝ご飯を食べます。
トーストにフルーツ、バナナと簡易ながらも栄養満点です。
7時にフナ広場に迎えが来るとのことだったので、ゆっくりと向かいます。このツアーは2泊3日とのことでしたが、大きな荷物は宿において良いとのことだったのでサブバッグに必需品だけを詰め替えて行くことにしました。
昼の賑わいが嘘のように静まりかえっています。
やや霧雨のフナ広場。朝は人影も無く昨夜の賑わいはありません。
いったん迎えのバスが来て、中規模のバスターミナルに連れて行かれました。その後、行き先毎に振り分けられ、中規模のバスに乗せられ、17人でツアーはスタートしました。
車窓にはしばらくの間雨のマラケシュが映っていましたが、やがてカーブが多くなり、山道にさしかかっていきました。
1時間ほどで一度トイレ休憩がありました。
1度目の休憩。マラケシュ近郊は天気が悪く、終始曇っていました。
アトラス山脈は雨模様。風も冷たく感じました。
朝ご飯の時間帯で、軽食を済ませる人も居ました。
アトラス山脈越えはなかなか本格的でしたが、車窓は寒さと雨で曇っており、景色はあまりよく見えません。
マラケシュ出発から2時間半が過ぎようという頃、だんだんと気温が上がりアトラス山脈を越えて進んでいることが分かりました。
山を越えると景色は一変し、一気に荒野が広がります。
マラケシュから走ること4時間、ようやくこの旅で二つ目の世界遺産、”アイット・ベン・ハドゥの集落“に到着です。
アイット・ベン・ハドゥの周辺道路。すっかり天候は変わり、青空が広がります。
車を降りて少し歩きます。風が強くやや肌寒いくらいです。
川の向かいに見える赤土色の集落。アイット・ベン・ハドゥ。
遠くから見ただけでも、世界でここだけにしか無い美しさや世界遺産としての希少価値が分かるほどでした。付近を流れる川によって砂漠のオアシスとなったこの地は交易の中継地点として大きく繁栄したそうです。
重要な拠点であったことから建物は要塞化していき、内部は迷路のように入り組んでいます。
飛び石を渡って川向こうの集落に向かっていきます。
橋ですらなく、土嚢が一定間隔で置かれているだけ。川は浅いので心配はいりませんが。
映画のような現実の光景。別世界に迷い込んだ気分です。
正面の入口から見学を開始します。近くで見るとまた印象が違いますね。
赤土を利用した要塞のような構造になっています。
内部は迷路のようになっています。現在はほとんど住人が居ません。
上から眺めると、オアシスに栄えた集落であることがわかります。
何もありませんが頂上まで登ることもできます。
砂漠地帯に来てから思ったのですが、映画や小説でイメージするような灼熱でのどが渇くということは全くなく、頂上付近は強風が吹き荒れて寒いとすら感じました。
遠目に砂埃が見えることからも風が強いのがわかります。
一通りの見学を終えたら裏手の橋から戻ってきます。
ここで大きめのレストランに連れて行かれてランチタイムとなりました。観光客向けのレストランのようで、価格設定はモロッコにしてはやや高め。日本価格だとファミレスくらいの値段です。
ここで同じツアーの人たちとゆっくり自己紹介をして打ち解けてきました。ポルトガルから来たカップルやメキシコ人の学生、モロッコ人の兄妹。みんなしっかりと英語をしゃべっていたのが印象的でした。
その後車はワルザザートに向けて出発します。
30分ほどでやや大きな街、ワルザザートに到着しました。
モロッコ南部の砂漠地帯でもひときわ大きな街で、西のアトラス山脈を越えてきた人はここを起点にさらに南へ向かったり東のメルズーガに向かうこともできるなど、何かと便利な街です。
映画のセットが体験できるテーマパークなどもありましたが、街を探検するだけにしました。
ひたすら荒野を東に向かって進みます。途中で一度トイレ休憩を挟みました。
なんだかそれっぽくなってきました。サハラ砂漠を目指して進みます。
朝の7時にマラケシュを出てから丸半日、19時半ころ、ホテルに到着しました。部屋は同じツアーのメキシコ学生と同じ。なかよく食卓を囲んでモロッコ料理のタジンをいただきました。
安いツアーですが部屋はいい感じです。車に乗り疲れたのでぐったりと横になりました。
つづく。
少し長い旅行記となりますが、基本的には月水金の週3更新を目標に執筆する予定です。
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