ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル聖堂の行き方
目次
日帰り難易度★★★☆☆
ヒルデスハイムはドイツ北部、ハノーファーの近郊に位置する街で、駅から徒歩15~20分ほど離れた場所にある2ヶ所の大聖堂が世界遺産に登録されています。
聖マリア大聖堂、聖ミカエル大聖堂共に11世紀初め頃に建てられた教会で、どちらもロマネスク様式の建築です。
聖マリア大聖堂の中庭には樹齢1000年と言われるバラの樹が生えており、ヒルデスハイム繁栄の象徴として保存されています。
聖ミカエル大聖堂は美しく、大きな天井画が見どころで、13世紀頃の作品とされています。
ヒルデスハイムの行き方
ヒルデスハイムはドイツ北部にある街です。ハノーファーから私鉄ERXを利用して約30分ほどでアクセスすることができます。
市街は綺麗に整備されており、とても歩きやすく、また飲食店なども充実しています。
2つの大聖堂はどちらも駅の南部に位置しており、聖ミカエル大聖堂は駅から平坦な道を約1.1km、15分ほど歩きます。
聖マリア大聖堂は聖ミカエル大聖堂からさらに南へ500mほど、徒歩約7分ほど歩きます。
ヒルデスハイム駅前。整備されており、歩きやすい。
ヒルデスハイム駅。ハノーファーからの電車はやや少なめ。
ヒルデスハイムの街。所々に地図があり、大聖堂への道もわかりやすい。
駅前から大きな道へ沿って南に進んでいく。駅からは1.1kmとやや遠い。
しばらく歩くと遠くに聖ミカエル教会の塔が見えてくる。
聖ミカエル大聖堂。入場料は無く、教会への寄付制となっている。
聖ミカエル大聖堂
聖ミカエル大聖堂は11世紀の初めに、ヒルデスハイム司教によて建設されました。
ドイツロマネスク様式の貴重な建築物ですが、第二次世界大戦中に大きな被害を受け再建されています。
見どころのひとつである13世紀頃の天井画は戦時中は外されて別の場所で保護されていたため、戦禍を免れており、現在も見ることができます。
聖ミカエル聖堂の外観。尖塔や丸みを帯びたフォルムが特徴。
ドイツに残る初期ロマネスク建築としては最も美しいと称されている。
第二次世界大戦時に爆撃され、現存するのは天井画や地下聖堂のみ。
聖ミカエル大聖堂の内部。美しい天井画が眼を引く。
ロマネスク様式の特徴でもあるアーチが多用されている。
内陣部分。飾りやフレスコ画はなく、内装はシンプルに造られている。
パイプオルガンの音響。土日はこの大聖堂でミサも行われている。
地下聖堂。戦禍を免れた土台部分が残っている。
聖マリア大聖堂
聖マリア大聖堂は、上記の聖ミカエル大聖堂から500mほど南に離れた場所に位置する、こちらも11世紀初期のロマネスク様式の建築です。
大聖堂の中庭には大きなバラの木が生えており、樹齢は1000年とも言われています。第二次世界大戦によって聖マリア大聖堂も爆撃を受け損壊しましたが、地中のバラの根は生き残り、現在も見ることができます。
併設する博物館には多数の豪華な装飾品が展示されており、見応えもあります。聖マリア大聖堂の2階の回廊部分は博物館に入場しないと登ることができません。
聖マリア大聖堂の外観。単に”大聖堂”と呼ばれることもある。
第二次世界大戦で爆撃され、現在残るのは再建された物。
樹齢1000年のバラの伝説もあり、こちらの聖マリア大聖堂は観光客も多い。
再建されたため内装は残っておらず、装飾もなくなっている。
聖マリアを祀る内陣部分。こちらも質素な内装となっている。
回廊部分。こちらもロマネスク様式のアーチ構造を有している。
中庭の丸屋根にはマリア像と美しいステンドグラスが配されている。
回廊側から見た聖マリア大聖堂。壁に大きなバラの樹がついているのが見える。
大聖堂に絡みついた樹齢1000年のバラ。ヒルデスハイムの象徴でもある。
中庭部分にはバラの他様々な植物が育てられている。
建物自体は再建だが、このバラと中庭はとても見応えがある。
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