グアナカステ保全地域の行き方
目次
日帰り難易度★★★★★
赤道に近い熱帯雨林では様々な動物の姿を目にすることができる。
グアナカステ保全地域はコスタリカの北西部、ニカラグアとの国境近くに位置しています。6ヶ所の保護区域が指定されています。
豊富な生物が見られることから世界中から研究者が集まっており、さまざまな研究拠点があります。
自然保護の観点から一般の観光客の自由な立ち入りは制限されていますが、リベリアからツアーで回ることができます。
リベリアの行き方
リベリアはコスタリカとニカラグアの国境付近にあたる交通の要所です。市内は小さな町ですが、グアナカステ州の州都にあたります。
中心部にはスーパーマーケットや銀行など主要な設備がそろっています。
サン・ホセからはバスで4時間程度かかります。また、リベリアには空港もあります。
サンタ・ロサ国立公園
グアナカステ保全地域はいくつかのゾーンに分かれています。そのうちの一つ、サンタ・ロサ国立公園はリベリアから車で1時間程度ですが、自然保護区であるためむやみに立ち入ることができません。
許可された車両で立ち入るか、リベリアから催行されるツアーに参加する必要があります。また、公園内にはホテルや研究者用の施設があり滞在することもできます。
この公園には中米に生息するクモザル、オマキザル、ホエザルといった3種類のサルや鹿、コウモリなどのたくさんの動物が生息しています。
この公園は猿の観察やコウモリの生態観察で有名で、たくさんの研究者が公園の中心にあるキャンプに滞在しています。
獰猛な肉食動物は見かけませんが、ヘビやサソリといった毒をもつ生物が生息しているのでむやみに歩き回らないようにしましょう。
入り口を通った先に展望台がある。広大なサンタ・ロサ国立公園を一望できる。
サンタ・ロサ国立公園の地図。海域も世界遺産に含まれる。
雨季の終わり目に行くとまだ植物が茂っており、豊かな自然がみられる。
公園内はトレッキングコースのみを歩く。道を外れると遭難する可能性もあるのでむやみに立ち入らない。
トレッキングコースの頭上にはノドジロオマキザルをはじめとする野生動物が現れることもある。
公園の拠点となるキャンプには一般客用のホテルもあり、滞在することができる。
研究者用の滞在施設。最大で10人前後が共同生活を送ることができる。研究者が使用するため、ネット環境もある。
サンタ・ロサ国立公園の中でも最も高い展望台。この地はニカラグア軍との戦いで戦場にもなった。
サンタ・ロサ国立公園の世界遺産登録範囲は海域まで続いている。
サンタ・ロサ国立公園に生息する動物
グアナカステ保全地域は自然美、景観美による登録ではなく、豊富な野生動物が生息し、多様性がある点、独自の生態系を構成している点が評価されました。
そのため、この地ではたくさんの生物を目にすることができます。
ここで紹介するのは筆者が滞在中に実際に遭遇し、撮影した動物たちです。
コスタリカのサル、ノドジロオマキザル。比較的遭遇する機会は多い。
こちらも同じオマキザル。公園内のキャンプ近くまで近づいてくることもある。
アカクモザル。主に高い木の上に生息するため見かけることは少ない。器用に尻尾を使ってバランスをとる。
トレッキングコースやキャンプ近くまで鹿が寄ってくることがあるが、近づくとすぐに逃げてしまう。
キジの仲間ホウカンチョウの一種。アメリカ大陸にしか生息しない貴重な鳥である。
ウミガメに遭遇することはなかったが、産卵を終えた亀の死骸は多く見かけた。
海辺に近い場所ではたくさんのイグアナが生息している。サイズも大きめである。
公園内にはヘビやサソリも生息しているので、細心の注意を払っておく必要がある。
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