スリランカ旅行記4日目後編

灼熱のポロンナルワ見学を終え、来たバスに飛び乗りました。幸いにも座ることができたので、後はこのバスでひたすらキャンディを目指します。
聖地キャンディはいままでの場所とは異なり、標高約1000mの高地にある大きな街です。ポロンナルワからはバスで約4時間ほどの旅になります。

エアコンは無いが窓が開いており風が吹き抜けるのでちょうど良い。
車窓にはどこまでも変わらない荒野の景色が広がります。
先日止まったダンブッラの街を通り抜け、さらに南に向かいます。車窓から黄金寺院の景色も少し見えました。
強烈な日差しで目も疲れ、すこしうとうとし始めました。
ふと気がつくと気温がかなり下がっているようです。あまりの寒さに一枚セーターを羽織りました。

車窓も緑の植物が多く見られるようになってきた。
だんだんと山を登っているような感覚です。これまでの平地とは異なり、キャンディは高地にあるので夏でもやや涼しいのだそうです。

完全に山の中の景色に変化した。うっすらと日も暮れてきた。
キャンディに着いたのは18時過ぎ、たくさんの人がキャンディで降車しました。今まで見たどんな都市よりも発展した大きな街で、道路も綺麗に整備されています。
まずは宿の確保です。

日が暮れかかっており、涼しいと言うよりも寒いという印象。
まずは宿を探します。スリランカは観光客が少ないのでどこに行っても部屋は開いているようでした。
この日は年に一度のスリランカ仏教の祭典、”ペラヘラ祭り”の日です。この祭りは約1週間掛けて行われる祭典で、主に夜間、象の更新や、火を使ったダンスが繰り広げられます。
キャンディはシンハラ仏教の聖地でもあり、そこで年に一度行われるペラヘラ祭りはとっても重要な祭りなのです。
しかし、この都市は春に宗教がらみの大きなテロがあったばかりで、開催も危ぶまれたそうです。
しかし、大事なお祭りと言うこともあり、警察や軍隊も出動する厳重警戒の中、開催が決行されました。

街の中心から離れるとやや静かな雰囲気がただよう。
町中ではたくさんの警官や軍人が巡回しており、物々しい雰囲気が漂っていました。車よけのバリケードが張り巡らせてあり、車では入場することができないようでした。
着いた頃にはお祭りも始まっており、中盤にさしかかろうという時間でした。
見学するためには厳重な荷物検査とボディーチェックがあり、リュック無いの筆箱からポケットの中身までかなり厳重にチェックされました。
テロの脅威を大きく感じた瞬間でした。
しかも、パレード行進のあるエリアに行く道はパレードの始まる2-3時間前の夕方頃から封鎖されており、それまでに入っておかないと奥まで進めないようになっていました。
行列に並んだ上、厳重なボディーチェックを受けた後、ようやく外側の見学エリアに入ることができました。

バリケードの内側には日中に入っておかないと進めないようになっていた。
ペラヘラ祭りはアジア三大奇祭にも数えられるお祭りで、世界的にも知名度が高いこともあり、たくさんの観光客で賑わっていました。
やや遠い位置になってしまいましたが、巨大な象や火のダンスはよく見えました。

音楽に乗せて巨大な象が何頭も練り歩いていく様は見応え抜群。
標高1000mのキャンディの夜は非常に寒いですが、会場の熱気はそれはすさまじいものでした。

巨大な象の上に4人もの男性がまたがっている。衝撃的な光景。
キャンディに来たらこのペラヘラ祭りを見るべしといろいろな観光ガイドに書かれていましたが、まさか見られるとは思ってもいませんでした。
聖地キャンディの神秘さを感じた、良い思い出になりました。
パレードが終わりに近づくとぞろぞろと人の群れが解散し始めます。

どんどん人が少なくなっていく。お祭りの終わりは物寂しい。
ペラヘラ祭り自体は7日間にわたって行われますから、また明日の夜には同じような祭りが行われる予定です。自分は次の街に移動してしまうので見られませんが、一晩だけでも見られて良かったです。

現地の人たちとカレーナンのような食べ物を食べた。物価がとても安い。
宿に帰って就寝し、翌日に備えます。アヌラーダプラからポロンナルワまで移動し、暑い中遺跡見学をした後また大移動でキャンディのお祭りに参加とこの日も盛りだくさんの一日でした。
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