聖地キャンディのペラヘラ祭り、2019
灼熱のポロンナルワ見学を終え、バスに飛び乗りました。幸いにも座ることができたので、後はこのバスでひたすらスリランカの中央部にある大都市、キャンディを目指します。
聖地キャンディはいままでの場所とは異なり、標高約1000mの高地にある大きな街で、山を登るのでポロンナルワからはバスで約4時間ほどの旅になります。
エアコンは無いが窓が開いており風が吹き抜けるのでちょうど良い。
車窓にはどこまでも変わらない荒野の景色が広がります。先日泊まったダンブッラの街を通り抜け、さらに南に向かいます。車窓から黄金寺院の景色も少し見えました。
強烈な日差しで目も疲れ、すこしうとうとし始めました、、、
ふと気がつくと気温がかなり下がっているようです。あまりの寒さに一枚セーターを羽織りました。
車窓も緑の植物が多く見られるようになってきた。
だんだんと山を登っているような感覚です。これまでの平地とは異なり、キャンディは高地にあるので夏でもやや涼しいのだそうです。
完全に山の中の景色に変化し、うっすらと日も暮れてきた。
キャンディに着いたのは18時過ぎ、たくさんの人がキャンディで降車しました。今まで見たどんな都市よりも発展した大きな街で、道路も綺麗に整備されていました。
まずは市内を徘徊し安宿を確保します。スリランカは観光客が少ないのでどこに行っても部屋は開いているようでした。
日が暮れかかっており、涼しいと言うよりも寒いという印象。
この日は年に一度のスリランカ仏教の祭典、”ペラヘラ祭り”の日です。この祭りは約1週間掛けて行われる祭典で、主に夜間、象の更新や、火を使ったダンスが繰り広げられます。
キャンディはシンハラ仏教の聖地でもあり、そこで年に一度行われるペラヘラ祭りはスリランカ国民にとって、とても重要な祭りです。
しかし、キャンディでは春に宗教がらみの大きなテロがあったばかりで、開催も危ぶまれたそうです。ただ、前述したとおり、国民にとっても大事なお祭りということもあり、警察や軍隊も出動する厳重警戒の中、開催が決行されました。
無事、開催期間にキャンディにたどり着くことができたので、宿で日没を待ち、祭り会場に繰り出しました。
街の中心から離れるとやや静かな雰囲気がただよう。
町中ではたくさんの警官や軍人が巡回しており、物々しい雰囲気が漂っていました。車よけのバリケードが張り巡らせてあり、車では入場することができないようでした。
少し道に迷ってしまったため、着いた頃にはお祭りも始まっており、中盤にさしかかろうという時間でした。
見学するためには厳重な荷物検査とボディーチェックがあり、リュック無いの筆箱からポケットの中身までかなり厳重にチェックされました。テロの脅威を大きく感じた瞬間でした。
しかもこの年は、パレード行進のあるエリアに行く道はパレードの始まる2-3時間前の夕方頃から封鎖されており、それまでに入っておかないと奥まで進めないようになっていました。
行列に並んだ上、厳重なボディーチェックを受けた後、ようやく外側の見学エリアに入ることができました。私が入場してしばらく経つと、私がいるエリアも封鎖され、新規入場ができなくなっていました。
パレードの音楽と人々の熱気に包まれる会場。
ペラヘラ祭りはアジア三大奇祭にも数えられるお祭りで、世界的にも知名度が高いこともあり、たくさんの観光客で賑わっていました。
来るのが遅くなってしまったため、やや遠い位置になってしまいましたが、巨大な象や火のダンスはよく見えました。
音楽に乗せて巨大な象が何頭も練り歩いていく様は見応え抜群。
標高1000mのキャンディの夜は非常に寒いですが、会場の熱気はそれを忘れさせるほどすさまじいものでした。
巨大な象の上に4人もの男性がまたがっている。衝撃的な光景。
キャンディに来たらこのペラヘラ祭りを見るべし、といろいろな観光ガイドに書かれていましたが、まさか本当に見られるとは思ってもいなかったので、感動で立ち尽くしてしまいました。
聖地キャンディの神秘さとスリランカの熱狂を感じた、良い思い出になりました。パレードが終わりに近づくと、ぞろぞろと人の群れが解散し始めます。
どんどん人が少なくなっていく。お祭りの終わりは物寂しい。
ペラヘラ祭り自体は7日間にわたって行われますから、また明日の夜には同じような祭りが行われる予定です。自分は次の街に移動してしまうので見られませんが、一晩だけでも見ることができて良かったです。
現地の人たちとカレーナンのような食べ物を食べた。スリランカは物価がとても安い。
宿に帰って就寝し、翌日に備えます。アヌラーダプラからポロンナルワまで移動し、暑い中遺跡見学をした後また大移動でキャンディのお祭りに参加と、この日も盛りだくさんの一日となりました。
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