ポロンナルワ巡りはトゥクトゥクがおすすめ!
スリランカの夏は暑いですが、日本ほどの蒸し暑さはなく、朝晩はとても過ごしやすいです。朝も早く目覚めることができたので早速行動開始です。
スリランカの朝。旅行先のいつもと違った朝は気分が上がる。
今回の旅は荷物も少ないのですぐにチェックアウトします。バスターミナルは宿から近く、かなり早い時間のバスに乗れました。
ここから3時間ほど掛けて次の世界遺産の街、”古都ポロンナルワ”に向かいます。バスはエアコンがついていませんが窓から差し込む風がとても気持ちいいです。
車窓からの眺めは一言で言うと荒野という感じ。ひたすら進んで行く。
代わり映えのしない景色ですが、旅行先でのこうした移動はやはりわくわくします。名も知らない街で乗り降りする人々や、行き交う人たち。次の街はどんな世界遺産があるのか、どんな出会いがあるのだろうかと空想してしまいます。
3時間ほどの大移動の末、ポロンナルワのバスターミナルに降り立ちました。時刻は11時くらい。かなり順調です。さっそく群がるトゥクトゥクの勧誘を躱してまずはチケットオフィスへ。
こちらはアヌラーダプラと違って、まず最初に正規オフィスでチケットを購入します。その後、自転車を借りるか車をチャーターするかで遺跡巡りをします。
ポロンナルワもアヌラーダプラのように見所の遺跡が点在しており、一つ一つが離れています。アヌラーダプラほど遠くはありませんが、それでも自転車で巡るのは大変そうです。
できれば今日はここからバスで4時間のキャンディまで向かいたいところ。時間を節約するため、トゥクトゥクをチャーターして遺跡巡りを開始します。
真っ先に飛び込んできたのは巨大な湖。風が心地よい。
トゥクトゥクは湖の横の道を颯爽と駆け抜けていきます。たしかに自転車で走ったら気持ちよさそうですが、この日は暑くてそれどころではなさそうです。
対岸に野生の象が水浴びしているよ、と運転手のおじさんに言われたのですが、アップしてもイマイチよく分かりませんでした。残念。
水辺を走ること10分で一つ目の世界遺産遺跡に到着です。
ポトグル・ヴィハーラ
敷地にはポトグル・ヴィハーラという遺跡と立石像がありますが、ポロンナルワの中でも南の離れた位置にあり人の数は少ないようです。
日陰が全くないのでとても暑いです。昼間の見学は水分をこまめにとるなど注意した方がよさそうです。
トゥクトゥクを降りて公園内を歩いて行く。
スリランカのお札にもなったことがある石立像。名前等は明らかとなっていない。
こちらは少し大きめの遺跡、ポトグル・ヴィハーラ。
中央部に大きなドームが備えた遺跡で、中段には登こともできる。
この円形の建物の内部では仏教的な行事が行われたという。
遺跡の周囲には土台と支柱が残っており建物の面影がある。
遺跡にはたくさんの野生の猿がいた。スリランカは特にサルが多い。
続いてトゥクトゥクのドライバーと合流して次のスポットへ向かいました。ポロンナルワの遺跡が集中している地区で、入場する際にチケットを確認されました。
ポロンナルワの王宮跡
ポロンナルワの王宮跡と呼ばれる場所で、比較的大きな遺構がたくさん残っています。寺院ではないのでここでは靴を履いて歩くことができました。
メインの観光スポットであるため、多くの人が訪れていた。
閣議が行われていたとされる場所。神聖な雰囲気が残る。
石柱にはひとつひとつに美しい彩色が施されている。
こちらがポロンナルワのムーンストーン。独特の宇宙観を示しているという。
いままでインドネシアやカンボジアなど東南アジアのいろいろな国の遺跡を巡ってきましたが、そのどれとも異なる独特の建築様式や文化があり、とても面白かったです。
海外からの観光客もそれほどおらず、観光地特有のごみごみした感じはあまりありませんでした。
こちらが王宮跡、英語で”King Palace”。当時は巨大な建築施設だったという。
唯一残る大きな壁は3階建て相当の立派な壁。厚さも大きく重量感がある。
裏側から見た王宮跡。10世紀前後ポロンナルワが最盛期を誇った頃の建築である。
写真でも分かるように、ここら一帯は日陰が皆無でした。昼近くなると日差しも一段と強くなるので汗が止まらなくなってきました。
そして何より、ものすごくのどが渇きました。売店は至る所にありますが、日中の見学では水をがぶがぶ飲むので、どれだけあっても足りないほどです。
暑さで軽く立ちくらみをしながら見学を終え、次のスポットに向かいます。
クワドラングル
クワドラングルはポロンナルワの見所が一ヶ所に凝縮された神聖な場所です。7つの建物が密集しており、それぞれが特徴的な様式をしているため、見ごたえがあります。
クワドラングルにある遺跡はどれも仏教関連の神聖な遺跡です。見学者は靴を脱ぎ、帽子を取らねばなりません。
ここが駐車場。大きめの売店があるので昼食も取れるようになっている。
階段を上った先に見所の建物が7ヶ所ある。ここは観光客の数が最も多い。
ひときわ眼を引く巨大な円状のドーム。ワタダーゲという名の仏塔である。
このワタダーゲは靴を脱いで裸足で見学しなければならないのですが、午前中から強烈な日差しが照りつけ、十分に加熱された石造りの床はあり得ないほどの熱気を帯び、
まるで燃える岩のように感じました。
一応、観光客の人は靴下をはいても良いというので、靴下で行きましたがそれでも足の裏が焼けるように熱かったです。
見学の際は絶対に靴下を持って行く方が良いです。というよりも必需品です。
写真ではなかなか伝わらないが、この石の上は灼熱の暑さになっている。
現地の人たちは裸足で歩いていたが、とうていまねできない暑さだった。
こちらがポロンナルワのムーンストーン。かたどられた動物がはっきりと分かる。
ワタターゲの内部はこのようになっており、大きなダーガバがある。
一番奥にあるのはトゥーバーラーマと呼ばれる施設。大規模な工事中だった。
大きな仏堂で、ここの内部だけはひんやりとした空気が流れる。
トゥーバーラーマは、クワドラングルで最も神聖な場所のようで、地元の人々は熱心にお祈りをしていました。
トゥーバーラーマの内部は線香の匂いが充満していた。
隣接する遺跡群をどんどん見学していきます。
寝仏像があったとされる祭壇。これもまた独特な形をしている。
ハスをモチーフとした石柱が残るラター・マンダバヤ。
ハタダーゲと呼ばれるやや規模の大きな遺跡。もちろん靴を脱いで見学する。
内部には彫像が残る。写真では伝わらないが、この石畳がものすごく熱い。
その隣にはアタダーゲと呼ばれる構造物もある。どの遺跡も石柱がよく目立つ。
入口付近にはサトゥマハル・プラサーダと呼ばれる大きな石塔が建っている。
この”クワドラングル”と呼ばれる一体にはそれこそポロンナルワの見所が凝縮されており、ここだけ巡ってもそれなりに満足できると思います。じっくり見ると30分くらいかかるのではないでしょうか。
強烈な暑さと日陰がないので早々に見学を終えて次に向かいました。時間を掛けて見るのであれば、早朝か夕方がおすすめです。
トゥクトゥクに乗って木立の中を走り、次の場所に移動します。
巨大なダーガバが見えている。ここも靴を脱いで見学した。
アヌラーダプラでも見かけた巨大なダーガバ。高さは55mにも及ぶとか。
人の大きさと比べると巨大な建造物であることがよく分かる。
来たからにはぐるりと一周したくなるのですが、やはりこの灼熱の砂利の上を歩かねばなりません。帽子無し、靴なしで一周するのは、それはもう修行のように感じました。
途中、自転車で巡っている観光客と何組かすれ違いましたが、皆辛そうに水をがぶ飲みしていました。
ダーガバ周辺の遺構。ポロンナルワは至る所に遺跡が点在している。
トゥクトゥクで見所を軽々と巡っていきます。次に止まったのはまた遺跡が点在する場所でした。
まるで要塞のようなたたずまいの遺跡、ゴーパラ・パッバダ。
見学している観光客はほとんどいなかった。
大規模な施設であったと思われるが、風雨にさらされて面影もない。
ランカティラカ
その隣にはこちらもポロンナルワ名物の巨大遺跡、ランカティラカがそびえる。
神殿のような巨大な遺跡。正面には大きな立仏像がそびえている。
崩れて頭部は失われているが、巨大な仏像は圧巻。
ここも靴を脱いで見学します。ポロンナルワは靴のまま見学できる場所が少ないので、脱ぎ着しやすい靴がベストです。さて、ここから歩いて行ける距離に、ポロンナルワ最後の見所、ガル・ヴィハーラがあります。
ガル・ヴィハーラ
ガル・ヴィハーラはクワドラングルに次いで有名な観光スポットなので、観光客の数も多く、日本人のツアーも見かけました。
道も整備されており、ガル・ヴィハーラ周辺にはたくさんの店がありました。駐車場も大きく、海外からの外国人もたくさん見かけました。
ここではきちんとチケットのチェックもありました。また、水を汲む場所もあったので空のペットボトルを満タンにできました。(味はイマイチですが)
少し歩くと、大きな屋根に保護された石窟が見えてくる。
立派な屋根に保護されたガル・ヴィハーラ。ロープの中では靴を脱いで見学。
大きな寝仏像の前にはたくさんの観光客がいる。
こちらはふっくらとした座仏像。岩をくりぬいて綺麗に作られている。
上から見下ろすとこんな感じ。スケールの大きさがよく分かる。
ポロンナルワ見学は全部で2時間半くらいかかった印象です。いろいろな遺跡をじっくりと見れたので大満足でした。自転車だと日中は暑くなり体力の消耗が激しいので、トゥクトゥクで見所を見学するのがおすすめです。
タクシーと違ってそれほど高くはありませんし、ガイドブックに無いような場所も案内してくれたりします。
見学を終えたのは14時半過ぎくらいでした。トゥクトゥクのおじさんが急に止まり、一台のバスを止めてくれました。
これに乗ればキャンディまで直行だ!と教えてくれたので乗りこみます。
運良く座れたのであとは4時間乗り続けるだけ。長旅が続く。
次の目的地は、スリランカ中央部にある標高1000mのキャンディという街です。スリランカ仏教の聖地でもあり、仏陀の歯が治められている仏歯寺があります。
変わりゆく車窓を眺めながら疲れでうとうとし始めました。
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