ダンブッラの黄金寺院の洞窟壁画がすごすぎた
大雨の中空港のトゥクトゥクドライバーと大げんかし、ニッタンブラなる場所からぎゅうぎゅう詰めのバスに乗せられて幕を開けたスリランカ冒険旅行。
満員のバスの中は全員スリランカ人でした。どうやら観光客が乗るのは珍しいらしく、みんな私のことが気になるようでいろいろと話しかけてくれました。
どこから来たのかとか、どこへ行くのかだとか、どれくらいスリランカにいるのかだとか。やけにニコニコとしていて疲れてないかとかいろいろ気に掛けてくれたりもしました。
どうやらスリランカでも長期休暇の初日に当たるようで、大勢の人が帰省するためにこんなに混んでいると知りました。エアコンのないバスですが8月にしてはそれほど暑くなく、窓が開いているのでとても涼しく感じます。
ただ、やはりずっと立ちっぱなしなので辛い、、SIMカードを入れてアクティベートしていなかったので、ここがどこなのか、後何時間で着くのか、そして今が何時なのかも全く分かりません。
ただ、ひたすた立って耐える時間は地獄のようで、4時間にも5時間にも感じました。もうすぐダンブッラにつくぞと言うところで教えてくれ、ようやくダンブッラで下りることができました。降りたのは私一人でした、、、
こちらは雨は降っておらず、すっかり晴れ模様。
普通の地方都市と行った感じ。シーギリヤも近いので観光地である。
降りると早速トゥクトゥクドライバーが群がってきます。シーギリヤ行く??洞窟行く??いやいやほっといてよと振り切って予約していたホテルに向かいます。
町の中心部にはたくさん安ホテルがあり、観光客も少ないので正直予約は必要なかったかなと思います。結局スリランカで予約したのは1泊目のこのホテルだけで、後はすべて素泊まりでした。
荷物を下ろしてとりあえずシャワーを浴びます。満員で蒸し暑いバスに何時間もいたので気分はさっぱりしました。
SIMカードを入れてスマホをアクティベートすると時刻はまだ16時。ずいぶんと予想より早くダンブッラに着きました。ニゴンボ周りだったらこんなに早くは来れていないので、これもまた巡り合わせなのかなあと思いました。
早速トゥクトゥクをチャーターして1つめの世界遺産、ダンブッラの黄金寺院に向かいます。料金は200ルピーで、日本円で140円くらい。歩いて行くこともできますが30分以上かかるし場所も分からないので行きはトゥクトゥクを使いました。
7分くらい街を走ると、小さな山の麓で下ろされた。
英名”Cave Temple”洞窟寺院はなんだかわくわくするような響き。
ここでチケットを購入して行きます。どうやら外国人用の入口らしい。
結構な階段を上っていく。
行き方や特徴なんかの下調べはほとんどせずに来たのでわかりませんでしたが、どうやらダンブッラの黄金寺院は山の上にあるらしいです。
ひたすら登っていく。通路自体はかなり歩きやすいように感じた。
登っている途中で野生の猿がいてびっくり。
洞窟寺院は本当に山の上にあって、10分くらいは登ったように思います。車もないし当然エレベーター等もないので、自分で歩かなければならないので大変です。
ようやく山頂部が見えてきた。なんだこの階段は、、、
ついにゴールに到着。寺院の前は大きな広場のようになっていた。
広場にはたくさんの野生の猿がいる。
そしてなぜか野生の犬もいる。自由なポーズで爆睡中。
上からの眺めはとても綺麗。けっこう登ってきたことがわかる。
山頂に来ると一気に人の数が増えてきました。さすがは世界遺産。そして山頂にはサルやら犬やらもいて賑わっていました。
スリランカの世界遺産ではたいていの場合、靴を脱いで裸足で見学しなければなりません。厳格な仏教の教えを守るため、帽子を取り、クツを預けるのが定められています。そして、傍には靴を預けるお店があって、そこで数十円払ってクツを預けます。
こんな感じでクツを預けておくスペースがある。靴下も脱ぐ。
それではいよいよ一つ目の世界遺産、ダンブッラの黄金寺院に入場。
山のくぼみに沿って洞窟内に寺院が築かれている。
夕方頃で、地元の参拝人が多く観光客の姿はほとんど見られない。
さて、いよいよ洞窟内部に入場します。ダンブッラの黄金寺院には5ヶ所の穴があり、一番広い第二窟が有名です。
洞窟の中はこんな感じ。熱心に祈りを捧げる人が多い。
他の洞窟は小さな祠に仏像や壁画が描かれているものが多かったですが、第二窟だけは違いました。入った瞬間に思わず声を上げるほどでした。
あまりの美しさに入口で固まる観光客。
天井一面に描かれた豪華な壁画と500体を越える仏像群が出迎えてくれる。
入った瞬間にその美しさに思わず息を飲み込みました。大きな横穴に所狭しと並べられた仏像群。そしてなにより天井一面に描かれた美しい壁画。
スリランカ一個目の世界遺産はさっそく感動をくれた。
ひんやりとした洞窟空間に浮かび上がる、色鮮やかな壁画に感動。
洞窟の凹凸に沿って割れ目にも絵が描かれているのもまた迫力がある。
夕方17時近く、観光客の姿はほとんどなく、とても静かであった。
洞窟寺院を見学しているのはほとんどがスリランカの人で、海外からの観光客はそれほどおらず、洞窟内にはとても静かな雰囲気が流れていました。
騒がしい団体旅行客も走り回る子供も少なく、静かに祈りを捧げるスリランカの人々が多かったように思います。年配の方も一生懸命に階段を上り、参拝に来ているようでした。
見所自体はこの洞窟寺院だけなのですが、あまりの美しさに思わず何十分も見とれてしまいました。
洞窟内のひび割れから湧き出る水は、聖なる水として壺にためられている。
ようやく満足して帰路につきます。そろそろ旅路の疲労がたまってきた。
帰りは来たときと反対側の道に向かって降りていくとダンブッラの街に近いようです。靴を受け取ってゆっくり降りていきました。
この日ダンブッラは天気も良く、遠くにシーギリヤロックが見えた。
スリランカは高い建物もあまりなく、手つかずの土地が残るため緑が多く空気が綺麗です。赤道に近いのでかなり暑いと踏んでいましたが、空気が乾燥しているためか夕方になると涼しい風が吹き抜けます。
しばらく降りてくると世界遺産マークの石碑を見つけた。
下山中に見かけた子ザル。生まれたばかりのように見えた。
反対側も長い階段がつづいている。降りるだけなのでこちらは楽。
夕方になると続々と参拝をする人が増えてきました。スリランカの人は靴を脱いでからここを上がるらしく、子供もお年寄りも裸足でこの階段を上っていました。
仏教信仰も国によって大きく違うんだなあ、などと考えながらひたすら階段を下ります。
ダンブッラのもう一つの黄金寺院、巨大な大仏が見えてきた。
反対側の坂を下っていると巨大な黄金の仏像がありました。こちらの黄金仏像も有名ではありますが建設は比較的新しく、世界遺産ではありません。また、仏像の土台部分の建物は博物館になっています。
山の麓に堂々とそびえている黄金の仏像。下は博物館になっている。
せっかくなので下の博物館にも入ってみました。140円くらいだったと思いますが中身は大外れ。展示はスッカスカで客は誰もおらず、損した気分になりました。特に用事が無ければ入る必要はないかなと思います。
ダンブッラの黄金寺院の出口付近は大通りに面していて、この道をたどっていくとダンブッラの市内中心部に戻れます。
うろうろしているとすぐにトゥクトゥクドライバーが話しかけてきましたが、あとは夜ご飯を食べて宿で寝るだけなので、ゆっくり歩いて帰ることにしました。
東南アジアっぽい地元のマーケット。いろいろな生活用品を売っている。
日が暮れかかってきた。ダンブッラまでは歩いて30分くらい。
ゆっくり歩いていると次々にトゥクトゥクドライバーに声をかけられ、街に戻るまでに6回くらい断りました。ダンブッラからシーギリヤへトゥクトゥクで行くのが割と儲かるらしく、明日シーギリヤ行く?という誘いが大半でした。
他の東南アジアの国と比較して、割と良心的な価格で接してくれるのは好感度が高いのですが、普通にバスで行った方が安いし安全なのでバスで行く予定です。
日も暮れかかってきたので地元の人で賑わうレストランに入って腹ごしらえをします。
200円くらいでスープ付きナシゴレン。物価はとても安い。
スリランカは特に食べ物が安く、空腹で困ったことはありません。しかも、一食の量がめちゃくちゃ多い。現地の人はこんなに食べるのかってくらい山盛りで来ます。思えば朝の機内食以降空港からここまで何も食べていなかったのでようやくおなかが満たされました。
空港のトゥクトゥクおじさんのおかげで予定より早く見学も終わり、ご飯を食べ終えてもまだ19時半です。
ダンブッラ市内もだんだんと店が閉まり始めたので早々に宿に引き上げ、飛行機でよく眠れなかった昨日と、大雨にバス移動に登山と疲れた今日、2日分の睡眠を取るため20時には横になりました。
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私も去年行きまさした。
感動で涙が出まさした。
スリランカ満喫して下さい、
コメントありがとうございます!
そうなんですか!
スリランカに行く人、あまりいないですよね。
日本の方にはほとんど会いませんでした!
スリランカは前から行ってみたかったので
実際いろいろ経験してとても感動しました!