ギマランイス歴史地区の行き方
目次
日帰り難易度★★☆☆☆
ギマランイスは初代ポルトガル国王生誕の地であることから、ポルトガル始まりの地ともいわれています。
町中の建物には「ポルトガル誕生する」との記述も有り、歴史のある地区となっています。奇抜な建物や派手な装飾などはありませんが、歴史ある町並みが世界遺産に指定されています。
ギマランイスの行き方
ギマランイスはポルトガルの北東部に位置しています。ポルトからは鉄道が通っており、バスよりも本数が多く安いため、こちらを使うことをおすすめします。
ポルト-ギマランイス間は電車で1時間半ほどで、ギマランイスでの見学時間を含めても日帰りが十分可能です。駅からブラガンサ公爵館等の中心部までは徒歩30分を見ておいた方が良いでしょう。
ポルトのカンパニャン駅から1時間に1本ほどギマランイス行きの鉄道が発車している。
ギマランイスの駅周辺。ギマランイスは終点駅だが、比較的小さな街である。
徒歩20分ほどで、トウラル広場に着く。「ポルトガルここに誕生す」の文字が刻まれている。
トウラル広場はバスや車が行き交う。石畳と噴水が古風な雰囲気を醸し出している。
トウラル広場から北東の細い道を抜けて歩いて行く。
住宅街に出るが、緩やかな上り坂を北を目指して上っていく。
緑の公園が右手に見えてくる。丘の上にブラガンサ公爵館とギマランイス城がある。
ブラガンサ公爵館
初代ブラガンサ公爵によって15世紀頃に建てられました。内装はイスラム様式やポルトガル特有の様式ではなく、フランスの影響を受けているため独特な雰囲気を醸し出しています。レンガ造りの大広間やオレンジの煙突などにフランスの影響が色濃く残されています。
石造りのシンプルな外装。屋根にはたくさんの煙突がつけられている。
ブラガンサ公爵館は中庭が吹き抜けのようになっている。
内部は一つ一つの部屋がとても大きな造りになっている。壁にはタペストリーが飾られている。
食堂。客人を招いての宴が開かれていた様子が偲ばれる広々とした間取り。
屋根の形が非常に特徴的である。中央部は礼拝堂になっている。
木製の礼拝堂内部。古い木のにおいが漂っていた。ステンドグラスが美しい。
陶器や甲冑が置かれた宝物の間。改築が行われているので新しさも感じる。
王族の寝室。心なしかベッドが小さく作ってあるように見える。
ギマランイス城
ブラガンサ公爵館のさらに上の見晴らしの良い丘の上に建つ石造りの城がギマランイス城です。建築は10世紀の物といわれ、ここからはギマランイスの町並みを一望できます。内部は防衛砦としての名残の他は何もなく、廃墟のようになっています。
ブラガンサ公爵館からさらに北東へ坂を上っていく。
丘の上に建つギマランイス城が見えてきた。石造りの大きな城壁である。
城の内部。石造りの城壁がある以外は内部には何もない。
内部には大きな塔が建っている。塔の中は歴史がテーマの展示室になっていた。
丘の上に建つ城からはギマランイスの町並みを見下ろすことができる。
南にはブラガンサ公爵館が見える。小さな教会はサン・ミゲル教会。
丘の上にあるサン・ミゲル教会。アフォンソ一世が先例を受けたといわれている。
内部はとても小さく、正面の祭壇以外は何も残っていない。12世紀の建造物。
ノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会
ブラガンサ公爵館から南に向かって進んでいった先の広場に、大きな教会がそびえています。教会の前の広場にある独特のアーチは、完成時にオリーブの葉が突然生えてきたという伝説が残っています。そのため、この教会はオリーブの聖母教会という名前がついています。日曜日はシエスタの時間が長いので、昼に訪れる場合は注意。
ブラガンサ公爵館から南へ歩く。昔ながらの町並みが広がっている。
旧市庁舎をくぐると大きなオリベイラ広場が見えてくる。飲食店が建ち並ぶ。
教会の名前の由来にもなったオリーブの伝説が残るアーチがある。
ノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会。オリベイラ広場に面した大きな教会である。
教会の目の前にはオリーブの木が植えられている。オリベイラ広場周辺は観光客も多い。
内部は大きな柱が特徴のゴシック様式と、アーチ状のロマネスク様式を基調とした装飾。
最深部の祭壇付近。規模は小さいが見事なファサードである。
アルベルト・サンパイオ美術館
ノッサ・セニョーラ・ダ・オリベイラ教会の回廊部分を利用した美術館です。展示内容は調度品や貴重な品々、彫像、衣類など多岐にわたります。展示室への廊下となっている教会の回廊部分はロマネスク様式を残しており、綺麗です。
教会の回廊部分はそのまま美術館として利用されている。構造はロマネスク様式。
回廊部分の中庭はよく手入れされていて見応えがある。展示室内は撮影不可だった。
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