富士山頂の絶景と爽快な下山、大砂走り。【富士登山】 後編

富士山頂の絶景と爽快な下山、大砂走り。 後編

9.5合目→山頂

9.5合目の山小屋で休憩したのち、さらに上を目指します。山頂がもうすでに見えているので気持ちは高ぶってきているのですが、足に疲労がたまりつつもありました。

特に最後の上り坂は地面が砂状で滑りやすくなっているため、特に体力を消耗しました。

9.5合目から頂上はあと少し。気合を入れなおす。

眼下には絶景が広がりとても爽快。

山道は岩場が多いので徐々に足が止まってしまう。

山頂の鳥居を視界にとらえてからの最後のひと登りが一番きつかったように思います。とにかく道が砂利で滑りやすいのでなかなか進まないもどかしさがありました。

ようやく山頂前の鳥居に到着。時刻は13:40だった。

9.5合目からは約30分、5合目から登り始めること3時間40分ほどで山頂に到着しました。この日は本当に天気が良く、日本の大地をどこまでも眺められるような、そんな気がしました。

頂上富士館。登り切った感動があふれた。

山頂付近には郵便局があり、山頂から郵便を出せる。

山頂→剣が峰

さて、富士山頂には到着しましたが、実は3776mの最高地点である剣が峰はもう少し上にあります。

登り切った感動を切らさずに富士山頂を剣が峰に向かって歩いていきます。

先ほどの山頂から富士山最高峰の剣が峰を望む。

富士山頂のトレッキング。天気が良くて爽快だった。

火口を右手に見ながら剣が峰を目指す。

最後の難所。とにかく砂利が滑るので足に負担がかかる。

最高峰地点には観測所が建てられている。

いよいよ3776m地点に到達。到着は14:00。山頂から20分だった。

最後の最後は本当に気力で昇り切りましたが、なんとか4時間で最高峰に到達することができました。間違いなく、人生で最高の瞬間の一つになりました。

普段、遠くから眺めていた富士山の一番上がこんな風になっていることは想像もできませんでしたし、まさか登り切ることができるとは思ってもいませんでした。

富士山頂→下山道

しばらくの間、たたずんで感動に浸ります。今度は下山です。まずは火口を半周ほど歩いて須走下山道に向かいます。

雲の上を歩くような気分で火口に沿って歩く。

半周すると富士浅間大社奥宮がある。ここで腹を満たす。

絶景を見ながら山小屋で売られているビールを飲みほした。

14:30に下山を開始します。須走ルートは途中まで富士吉田ルートと同じ道をたどり、途中で分岐します。方向的には山梨県側に向かって降りていくことになります。

帰りの方が平たんな道が続いたためか、足への負担も少なく行よりもサクサク歩くことができました。何より、山頂に到着できましたし、後は帰るだけという精神的な安心感も大きかったと思います。

下山(須走ルート)→五合目

須走ルートの特徴は下りに砂利道を一直線に降りていく”大砂走り”と呼ばれる場所があります。障害物のないまっすぐな道を突き進むのはとても気持ちがよいのですが、下りはスピードが速くなりがちなので足元には常に注意して歩きます。

下りの方は砂利道を滑るように下っていく。遠くに湖が見える。

下りの方がペースが速く、下り初めて30分で視界に山小屋を2軒とらえた。

大砂走りと呼ばれる砂利道を滑るように降りていく。

下り初めて1時間とちょっとで緑のある地帯まで下ってきた。

下山開始は14時半でしたが、16時ごろに6合目付近の山小屋に到着しました。帰りは足取りが軽いためか、とても速いペースでの下山となりました。ここで少し酷使しすぎた足にガタが来てしまい小休止を挟みました。

疲労がたまってきた足にはしっかりマッサージを施すことも大事です。

下り初めて1時間半、山道はだんだんと森の中を進んでゆく。

遠くに人の話し声や車のエンジン音のような音が聞こえてきた。

山道が人工的な舗装路に切り替わった。ゴールはもうすぐ。

須走口5合目の山小屋に到着。時刻は16時30分。下山はちょうど2時間だった。

5合目の土産物屋付近では、御殿場行きのバスを待つ登山客がたくさんいた。

無事下山できた自分へのご褒美。達成感に浸った。

まとめると、今回の登山では、行きが富士宮ルートで5合目→山頂まで3時間40分、剣が峰まで30分の合計約4時間で、下山は須走ルートでちょうど2時間となりました。

登山上級者の友人と健康オタクの自分が挑戦した時間なのでかなりハイペースになると思います。友人のペースに合わせて若干自分が頑張った部分もありました。

今度登ることがあれば、山小屋を利用してご来光を見てみたいなあという、新しい目標ができた旅でもありました。

この後はバスで須走5合目→御殿場駅に向かいます。バスは混んでいましたが、全員座れる程度ではありました。ピーク時は立つこともあるのかなと少し心配になる混雑具合でした。

バスは1時間ほどで御殿場駅に到着。バス内の記憶は熟睡したところで途切れた。

富士山の解説パネルもある。御殿場駅も富士登山へのアクセス口の一つ。

 

この登山の翌日、深刻な筋肉痛に悩まされたのは言うまでもない。

 

前の記事はこちら

ただの世界遺産好きが富士山登ってみた。【富士登山】 前編

下のランキングボタンをクリックして応援していただけますと幸いです。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

本サイトで紹介する情報は筆者の訪問当時の現地情報となります。実際に行ってみて変更や意見等がございましたら、コメント等でお知らせいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

 

また、本サイト内の記述、画像、写真の無断転載・転用を禁止します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です