もう一つの植物園と、シンガポール弾丸見どころ巡り。【マレーシア-シンガポール】Part10 (完結)

もう一つの植物園と、シンガポール弾丸見どころ巡り。

朝早い時間にシンガポール植物園を見学したのでまだ10時半、ここから市内に点在する見どころを弾丸で巡っていきます。

サンズ・スカイパーク

まず、初めに向かったのはマリーナベイサンズ展望台。世界的にも有名な高級ホテルですが、実は宿泊者でなくてもロビーフロアを歩くことはできますし、展望台も一般に開放されています。

サンズ・スカイパークという名称の展望台はマリーナベイサンズの舟形の部分の舳先にあたり、地上200mからシンガポール市内を一望することができます。

入り口がわかりずらく、ホテル外側にあるエスカレータを降りた地下一階でチケットを購入します。チケットは一人23シンガポールドルと展望台だけにしてはなかなか値が張りますが、美しい眺めにはその価値があるでしょう。

この日は開館してすぐに入場できたため展望デッキは空いていましたが、後から観光客が続々と登ってきたため、日中は混雑が予想されます。

スカイパーク入り口。チケット売り場は地下一階にある。

展望デッキは180度の景色が見えるため開放感がある。

地上200mからの眺めはとても爽快。

マリーナベイ側、外洋側のどちらの眺めも見られてお得。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイと外洋。たくさんの船が停泊している。

宿泊者専用のインフィニティ・プールも少し見えた。

展望台は意外と侵入できる場所が少ないため、滞在時間としては30分前後だと思います。見学後はマリーナベイの反対側、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイに向かいます。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

マリーナベイサンズの東側に位置するガーデンズ・バイ・ザ・ベイは近未来型の植物園として建てられた植物園で、広さはシンガポール植物園の約2倍、101ヘクタールあります。

見どころはスーパーツリーグローブと呼ばれる人口巨木が密集するエリアと、園の北側にある2つの温室フラワードーム、クラウドフォレストなどがあります。

MRTのベイフロント駅およびマリーナベイサンズとは地下通路で直結していますが、地下鉄駅から2つの温室までとなるとかなり距離があります。

園内への入場は無料ですが、各施設ごとに料金がかかる仕組みになっており、各施設ごとの値段が高めなので目的をいくつか絞っておくとよいでしょう。

全てを巡るとかなり料金がかさんでしまうので見るものは絞っておきたい。

主要な観光スポット間はトラムも運行している。(有料)

ベイフロント駅からはドラゴンフライブリッジを渡るとアクセスしやすい。

ドラゴンフライブリッジを渡ると目の前にスーパーツリーグローブがある。

ツリーは人口巨木であり、側面にはランなど植物が植えられている。

スカイウェイという道は歩いて見学できる。(有料)

ツリーの一つは内部がエレベーターになっていて登ることができる。(有料)

真正面からマリーナベイサンズを眺められるのでおすすめ。

2つの温室の前には大きな花時計があった。

フラワードームとクラウドフォレストの共通券は一人28シンガポールドル。フラワードームは巨大な温室で、多様な地域の植物を見ることができます。一方でクラウドフォレストは湿度の高いエリアを好む植物をテーマとしており、ドーム内を流れ落ちる巨大な滝は圧巻です。

フラワードームは世界中のいろいろな植物が展示されている。

ドームの中も広く、複数層に分かれているので見ごたえがある。

クリスマスシーズンだったためか、装飾も豪華だった。

クラウドフォレストの入り口を入ると巨大な滝が目に入る。

湿った地域の植物をテーマとしており、青々しく生き生きしていた。

上の通路はエレベーターで昇り、歩くことができる。

滝の落下を間近で見ることができる展望台。

見どころが多いほか敷地が広く、所要時間は1時間半ほどでした。天気が良く暑かったこともあり、かなり体力を消耗しました。

園内にはやや高級なレストランもありますが、中央付近には比較的ファミリー価格なフードコートもあったので、ここで昼食を取ります。

シンガポールでの食事は、空港を除くとここが最後になった。

しっかりご飯を食べた後、午後はマーライオンの見学に向かいます。地下鉄での移動はやや不便で、マリーナベイを迂回するように地下鉄を乗り継ぎながら移動しました。

マーライオンパーク

マーライオンは1972年に建造された像で、上半身がライオン、下半身が魚の見た目をしています。有名なマーライオンはマリーナベイに鎮座していますが、シンガポールには他にも複数の場所にマーライオン像があります。

地下鉄のアクセスが悪く、MRTのラッフルズ・プレイス駅からマリーナベイ方面に向けて7,8分ほど歩くことになります。野外の像なのでもちろん見学は無料で、桟橋付近には多くの観光客が訪れていました。

マーライオンパークには像を見上げて座り込む人々がたくさん。

対岸にはマリーナベイサンズ。噴水の勢いは結構強い。

像の反対側は高層ビルが立ち並び、シンガポールの発展を感じる。

しばらく桟橋にたたずんでのんびりしましたが、30分ほどで切り上げて次に進みます。これでシンガポールの有名な観光スポットは制覇したのですが、まだ飛行機の時間まではかなり余裕があったので、ここから歩いて15分ほどの美術館に向かいました。

ナショナル・ギャラリー・シンガポール

ナショナル・ギャラリー・シンガポールは旧最高裁判所と旧市庁舎という2つの歴史的建造物を合体させて建てられた超大型の美術館で、シンガポールのみならず、東南アジア出身の美術家たちの現代アートがたくさん展示されています。

入場は20ドルで、作品室に入るたびに見学用のステッカーを確認されます。はがれやすいので無くさないようにしてください。

ナショナル・ギャラリーは外装もとてもおしゃれ。

広大な展示室が各フロアごとにあり、さらに建物が2棟あるので短時間ではとても回り切れない。

2つの建物を結ぶ連絡通路。入り組んでいるので迷子になる。

旧市庁舎等を改装しているので不思議な光景が見られる。

美しい柱が並ぶ大フロア。静かな雰囲気が流れていた。

見学時間は1時間半取りましたが、とてもすべて回り切ることはできませんでした。この規模だと1日かけてようやく回れるくらい時間がかかると感じました。外に出るとここでスコール。少し雨宿りをしました。

雨の止み間に小走りで昨日いけなかったシンガポール国立博物館へ向かいます。やや上り坂もあり、少し距離があったため15-20分ほどかかりました。

シンガポール国立博物館

MRTプラスバザー駅から道路を渡った向かいにあるシンガポール博物館は、主にシンガポールの文化や歴史を扱った展示が多く、日本植民地時代の展示もいくつかありました。

地下鉄駅から地上に出ると正面に見える白亜の建物がシンガポール博物館。

館内は撮影禁止エリアが多く写真はありませんが、シンガポールの独立や植民地の展示はとても勉強になりました。また、日本植民地時代の展示はマレーシアと違ってやや悪いとらえ方がなされていたのが印象的でした。

各国により、またそれぞれの立場によりとらえ方が異なるということ、その難しさを改めて実感しました。

博物館の見学後はチャイナタウン駅に戻り、荷物を受け取って帰国の準備を整えます。チャイナタウンでシンガポールドルをほとんど消費した後、チャンギ国際空港に向かいます。

チャンギ空港では出国の際にアプリとワクチン接種証明書を要求されました。チケットを発券してターミナルの制限エリアに入ります。

広大はチャンギ空港の制限エリアはショッピングも楽しめる魅力的な場所なのですが、さすがに疲労が勝って、搭乗便近くの椅子にどっかりと座りこみます。

6日間のマレーシア半島横断旅行は東南アジアの文化と都市の発展とを同時に感じた、不思議な旅行になりました。

また、自由に旅行に行ける日々が少しずつ戻ってきつつあるということを実感した6日間でした。

 

前の記事はこちら

シンガポール植物園前にアクセスできる新地下鉄が2022年に開通【マレーシア-シンガポール】Part9

 

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