韓国のランドマーク水原華城をゆっくり1周してみた 【韓国・ソウル】旅行記4日目

韓国ソウルにある全6種類の世界遺産を制覇することを目標とした旅の4日目。

3泊4日で世界遺産を巡る旅の最終日です。宿のオーナーはいつも親切にしてくださり、快適なソウル生活を送ることができました。

今度は世界遺産ではなく普通にソウルを楽しみたいなあと思いながら出発します。

この日向かうのはソウルから少し離れた場所にある水原(スウォン)です。

有名な観光地なので行き方はいろいろありますが主に2通りです。ソウル駅から高速鉄道で30分。または地下鉄1号線で1時間。

ソウル-水原自体は東京-新横浜くらいの距離なので大差は無く、新幹線か各駅かくらいの違いです。

水原での見学時間が読めないのでとりあえず行きは高速鉄道で向かいます。

空港鉄道を使えば弘大入口からはなんと2駅。ソウル駅に着きました。

ソウル市内で最も大きな駅です。釜山や大邱へ向かう高速鉄道が通ります。

切符の買い方がよくわからないので窓口で並びました。高速鉄道も700円くらいと予想よりも安かったです。

切符を買えたのですこしソウル駅を散歩します。

ソウル駅では朝から人がひっきりなしに行き交っていた。

時間になったらホームに降りていきます。大きい駅ですね。

こちらが韓国版の新幹線です。座席は指定です。

広々としていて良いです。コンセント付きで窓も綺麗でした。

乗ってからは車窓を眺めているだけでホントにすぐに水原に着きました。

水原は有名な観光地でもあるので観光客の数はやや多めです。

駅前からはバスに乗って華城まで向かいます。バスは頻繁に来ています。

朝のせわしない感じでちょっと戸惑いましたが、なんとか目的のバスに乗ることができました。バスに乗ってほんの10分ほどでしょうか。

どどん!とまさに水原華城の八達門の目の前で降ろされました。

さすがは韓国有数の観光スポットです。八達門と漢字で書いてありますね。

今回の旅で見てきた6ヶ所の中で一番心に残ったのはやはりこの八達門です。他の国には見られない文化の片鱗を感じました。

せっかくなのでぐるりと一周してみます。このあたりは観光客も非常に多いです。

裏側はこんな感じです。車の交通量が多いですが、交通事故で世界遺産が破損とかしないのでしょうか。

八達門付近は観光客向けのいろいろな店でとにかくごった返しています。

さて、目的の水原華城には着きましたが、どう見学しようかノープランです。見所はこの八達門と反対側の華虹門の水門、そして華城行宮だそうです。

城門を1周するプランもあるようですが2~3時間かかるのだそうです。昨日おとといの疲れもあるがどうしようかと迷いながらふらふらと城壁の方に歩いて行きます。

華城のすぐ西側に城壁の上を歩く道への入場ゲートがあります。

これは、、城壁巡りというよりもまた山登りではないか!!

スタート地点のとんでもない坂を見て城壁1周はかなりきつそうだなあと尻込みしました。南漢山城も山登りだったし、江華島もけっこう歩いたので疲れもあります。

が、時間も十分あるしせっかく来たのだから挑戦できるところまで歩いてみようと思い、入場しました。

韓国版、万里の長城ですね。美しい城壁が山頂まで連なっています。

息を切らしながらも登っていきます。せっかく来たのだから気合いです。

ずいぶんと登ってきました。中央に八達門の大きな屋根が見えます。

まだまだ登りが続きます。八達山の標高は143mなのだそうです。

さっきまでいた街がかすむほど登ってきました。さすがに疲れました。

何度も水分を補給しながらようやく上まで登り切りました。

南西の端っこの部分に到着。この石積みは韓国っぽい感じがしますね。

こんな感じで随所に案内板が建っています。日本語もあるのでわかりやすいです。

なるほどこれは西南暗門に当たるようです。敵に見られないように物資を輸送する通路です。

適度に松が茂っていて美しいです。どことなく南漢山城と雰囲気が似ています。

城壁はただまっすぐなのではなく、時たまこうした膨らみ部分があったりします。

ちゃんと解説もついています。雉と呼ばれる構造だそうです。

南西の端っこには木造の古びた楼閣がそびえていました。

花陽楼というそうです。韓国でも漢字を使うのですね。かなり誤解していました。

水原の市内があんなに遠くに。けっこう登ってきたみたいですね。

南西の端まで来たのでここから先は北側へ向かって歩いて行きます。眺めの良い展望台があるそうなので、とりあえずそこまで歩いてみることに。

山の上は整備された比較的平らな道が続いています。

城壁はすべてが残っているわけではなく、このようにちょっと新しめの門もありました。

ところどころにこうした楼閣があります。機能性も併せ持つ城塞だったようです。

巨大な鐘がありました。一突き100円とかだった気がします。

そうこうするうちに展望台らしき場所が見えてきました。

その手前にあったのが西暗門です。隠れて物資を輸送した場所です。

確かにぱっと見ただけでは門とわからないような上手く隠れた造りになっています。

暗門に続く山道です。森の茂みに隠れながら兵器などをやりとりしたのでしょうか。

ここが水原華城で最も眺めの良い場所です。南漢山城と似た将台が建ちます。

展望台から見た水原華城の全景です。うっすらと城壁が見えます。

北側の風景です。市内の茶色い土手部分が華城の城壁です。遠くまで続いています。

将台の後ろにあるのは弩台です。大きな弓を置いておいた場所です。

水原華城のひととおり有名な場所を眺め、市内を眺めながら今後の計画を考えました。どうやらここが最高地点らしく、残りの城壁は市街地を歩いて行くようです。

歩き(登り)始めてからまだ30分も経っていなかったし、城壁巡りがちょっと楽しくなってきたのもあり、変なテンションで結局一周することに決めました。

さあ、今度は下っていきましょう。遠くの市街地に城壁も見えていますね。

また雉がありました。学習してだんだん分かるようになってきました。

下りはすいすいと歩くペースも上がっています。

 

だいぶ降りてきて、森を抜けた感じです。このあたりから市街地に入ってきました。

完全に道が平らになりました。北西の端まで来たので3分の1くらい来ました。

ここが北西の端っこの楼閣です。もう整備された道なので歩きやすいです。

さらにどんどんと下っていきます。これ、逆回りだと上り坂が長いのできつそうですね。

すごくびっくりしたのですが、これ、本物ではなく人形ですよ。

さらに城壁に沿って歩いて行くとなにやら大きな門が見えてきました。

こちらは水原華西門というそうです。八達門を含む5つある大きな門のうちのひとつです。

ちなみに門の上部分はこのように入ることができます。

門の前はぐるっと細い通路が囲むような造りになっています。

世界遺産の貴重な史跡にハトが大量に乗っています。

正面から見るとこんな感じです。華城の中で暮らす人々の通用道路が横にありますね。

立派な見張り台が隣接しています。中に入ることはできません。

ながーい城壁をひたすら歩いて行きます。道が平らなのでここは少し楽です。

楼閣はけっこう頻繁に設置されています。

しばらく進むとまた大きな門が見えてきました。八達門と対をなす北側の長安門です。

ここまでくると半分です。あとの西側は平坦な道なので楽ですね。

こちら側はちょうど逆光。このあたりも大通りでたくさんの店がありました。

長安門の方は門の中まで入ることができます。壁が厚いのがよく分かります。

さらにどんどんと西側へと歩いて行きます。足が疲れてきました。

しばらくすすむと華虹門が見えてきます。こちらも水原華城の見所のひとつ。

反対側は何もありません。正式名称は北水門。華虹門という名はアーチ構造から。

建物の中を見学することもできますが、中には何もありません。

訪花隋柳亭です。ベストシーズンには蓮の花が咲き乱れるそうです。

ここは見張り台と言うよりは娯楽施設のようですね。装飾も美しいです。

北西側はまたちょっと上り坂が続きます。1周2~3時間というのは嘘ではなさそうです。

またまた暗門を見つけました。こういう造りが随所にあるので飽きません。

歩いていると大きな気球が上がっています。空から眺められるみたいですね。

北東部の練武台です。ここで兵士の訓練を行っていました。

将台としての役割もあり、兵士に指示を出す場所でもあったとか。

一番北東の端までやってきました。高台にあるのは東北空心墩。見張り台です。

さっきまでいた八達山とその展望台は遠くの方に見える。

これまた一風変わった建築です。上に登ることはできません。

大きな広場が設けられています。弓矢の体験ができるそうです。

あとは南下するだけ、ラストスパートです。大きな門が見えてきました。

ここは蒼龍門です。やはり厚い壁で強固に造ってあります。

だんだんと市街地に入ってきました。南の方が発展している印象です。

このかわった建物は烽墩。合図を送る場所で、いわゆるのろし台です。

この辺からはずっと下り坂なので歩くのも楽になってきました。

東南角楼です。そして奥には八達門の屋根が見えてきました。もうすぐゴール。

監視のためのこうした見張り台は随所にありました。堅牢な城塞であったことが窺えます。

高台から降りてゆきます。奥にはスタート地点の山も見えます。

最後の見所の水門です。北の華虹門と似たような構造ですが、かなり新しいですね。

水が凍っています。この水門には名前がありませんでした。

水門を越えるとここが本当の城壁の終わりです。目印はありません。

あとは大きな商店街の中を突き進んでいきます。人が多いです。

ようやく大きな門が見えてきました。ここまで長かった、、。

そしてどどんと、八達門に帰ってきました。

所要時間は休憩を挟まず、昼ご飯も食べず、歩き続けて約2時間でした。随所で見学時間を確保しながら歩きましたが、途中の見所もたくさんあり結構時間がかかりました。

じっくりゆっくり見学すると、3時間は見ておいたほうが良いかもしれませんね。ちなみにバス等で見所を効率よく巡ることもできるようです。

2日目の南漢山城ハイキングに3日目の江華の巨石巡りウォーキング、最終日は水原一周と極寒の中、足を酷使し、体力は限界まで近づいてきました。

観光には体力が必要ということを実感させられます。まだまだ時間に余裕はあるのでここから行宮に向かいます。

せっかくここまで来たのだし、もう数時間後の夕方には日本に帰ることを考えると、意地でも行っておきたかったのです。

チャングムの誓い(見たことはありませんが)など数々の韓流ドラマのロケ地になったという行宮はかなり広いそうです。

八達門から北に向かって歩いて行きます。

しばらく歩くととても広い広場に出ました。ここで交代式があるのだとか。

行宮の大きな門につきました。チケット売り場は左手です。

行宮とは仮の宮殿のことで、権力者が滞在した場所である。後ろの山には展望台が見える。

中央にある大きな奉寿堂です。1997年に再建されたものだそうです。

行宮は迷路のように入り組んでいます。昌徳宮や南漢山城の行宮と一緒ですね。

成立は1700年代ですが、朝鮮戦争で大きな被害を受け、今の建物は1997年の復元だそう。

たまにマネキンが飾ってあるのでびっくりします。

チャングムの誓いなどのロケ地で、韓流ドラマの聖地なのだとかでいろいろ飾ってあります。

敷地はなかなか広いです。奥にはお寺のような場所もありました。

裏山は道が整備されていて少し登ることができますが、眺めはあんまり良くないです。

行宮を少し上から眺めるとこんな感じです。

敷地としては広く、いろいろな建物が連なっていて見るものも多いですが、いかんせん再建されたものなので新しさはぬぐえません。

行宮の成立自体も1789年と近代のものなので、正直ちょっと見飽きちゃったかなという感じでした。行宮自体は昌徳宮や南漢山城の装飾と似てますしね。

ただ、韓流ドラマ好きにとってはとても興味深い場所だと思います。いろいろなドラマのセットや衣装も展示されていました。

名残惜しいですが、水原華城ともお別れ。山の上の展望台も良い思い出。

八達門のところまで歩いて戻ります。この門と城壁はすごかったです。

バスはたくさん出ています。すぐに水原駅まで戻ってきました。まだお昼過ぎくらいです。

帰りは地下鉄で帰ります。時間にして1時間くらい。座れたので楽でした。

しばらくは地上を走っていたので車窓を眺めながら感傷に浸ります。あと数時間で韓国ともお別れです。

弘大で最後のランチを食べました。この肉、絶妙においしかったです。

ホテルのオーナーとも最後の挨拶を交わしました。最後まで楽しいソウル滞在でした。

後は金浦空港に向けて重い荷物をかかえて出発です。弘大入口からは空港鉄道で乗り換えなしです。

空港まで来れば一安心。併設のロッテマートでしばらく時間をつぶしました。

 

3泊4日という弾丸旅行で6ヶ所の世界遺産を制覇する無茶旅は無事成功に終わりました。世界遺産だけでなくグルメやショッピングも結構楽しめたので余裕はあったように思います。

何より夏に来れば日照時間は長いし開館時間も長いし、寒くないのでもっと快適に巡れるのではないでしょうか。

日韓関係は何かと騒がしいですが、観光自体は普通に楽しめました。今後ソウル旅行を計画している人や、トランジットでちょうど時間が余った人の参考になれば幸いです。

 

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世界最小級の世界遺産、韓国江華の支石墓群巡り 【韓国・ソウル】旅行記3日目

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