石窟庵と仏国寺 【韓国】 行き方と難易度

石窟庵と仏国寺の行き方

難易度★★☆☆☆

石窟庵と仏国寺は街全体が世界遺産でもある慶尚道の古都、慶州郊外に位置する寺院です。寺院の成立は8世紀、新羅王朝時代とされています。仏国寺はその後長い間放棄されたため荒廃しましたが、1973年の発掘調査以降、再建・整備が行われました。

石窟庵は仏国寺から4kmほど離れた場所にある洞窟で、奥には阿閦如来座像が安置されています。こちらも8世紀に建設された後放棄されましたが、1909年に偶然発見され、修復が行われました。

仏国寺は慶州市内から市バスで40分ほど、石窟庵は仏国寺前のバス停からさらに15分ほどです。仏国寺-石窟庵間のバスは本数が1時間に1本程度と限られているため注意が必要です。

石窟庵、仏国寺共に休館日はありませんが、石窟庵行きのバスは降雨や降雪により運休となることがあります。

仏国寺の行き方

●仏国寺は慶州東部郊外にあり、市内バスターミナルから10番、11番のバスが運行しています。バス移動時間はおよそ40分ほど、本数は頻繁にあります。

●仏国寺自体が人気の観光地である上に、10番11番バスの道中には慶州アミューズメントワールドという大きな遊園地があるため、利用客が多く車内はやや混雑します。

慶州バスターミナル。釜山や大邱など主要都市からのバスが運行しています。

慶州の市バスは緑色。10番、11番バスは利用者が多い。

仏国寺前の道路に停車する。ここから入口まで5分ほど歩く。

看板が目印で、少し坂を登っていく。

駐車場の奥に仏国寺の入口とチケット売り場がある。

門の前には仏国寺の世界遺産の石碑が置かれている。

仏国寺の入口。特に土日は多くの観光客で混雑する。

チケット売り場は門の右手。やや混雑するので朝方の訪問がおすすめ。

仏国寺

仏国寺の歴史は8世紀、新羅時代にまでさかのぼります。当時の新羅王、金大城によって建てられた仏国寺は、その後長い間放棄され荒廃しました。その後20世紀に復元、修復が行われ現在の姿となっています。

仏国寺の本殿にあたる大雄殿や、その前に置かれている国宝の多宝塔・釈迦塔、そして門の前に構えている青雲橋・白雲橋と呼ばれる階段などが見どころです。

韓国国内でも人気の観光地であり土日は多くの人で賑わうほか、平日も韓国の修学旅行生が多数訪れるため混雑します。

門を通った後は広大な庭園が続く。しばらく参道を進む。

国宝にも指定されている青雲橋・白雲橋。8世紀から存在したそうだ。

本殿である大雄殿。本堂内部は撮影が禁止されている。

敷地内には国宝に指定されている石塔が建っているので要チェック。

裏手には観音堂なども付随している。境内はどこも観光客であふれていた。

質素な感じのある羅漢殿。屋根裏の装飾は細部まで工夫されており、美しい。

羅漢殿の裏では平たい石を熱心に積み重ねる韓国人がたくさんいた。

石窟庵の行き方 時刻表

石窟庵は仏国寺からさらに数kmほど山を登った先に位置しています。自力で登山することもできますが、1~2時間ほどの行程かつ山登りなので12番バスの利用を強く勧めます。

12番バスは本数が非常に少なく、およそ1時間に1本程度しか運行していないため、バスの時刻に合わせて仏国寺や石窟庵の見学時間を調整すると良いでしょう。

毎時40分に仏国寺前のバス停を出発。20分ほどで石窟庵駐車場に着く。

12番市バスを利用すると石窟庵の駐車場まで来ることができる。

石窟庵前のバス停・駐車場を奥に進んでいく。

石窟庵は山の中腹に位置しているため、駐車場からの眺めが良い。

石窟庵のチケット売り場。右手の門から奥に進んでいく。

石窟庵

石窟庵も仏国寺と同様、新羅時代の王、金大城が建築したと言われています。こちらも長らく放棄されたため内部は荒廃し、仏像の配置等もばらばらになりました。

20世紀初頭に郵便局員によって偶然発見され、その後整備・復元が進みました。

現在は観光客の二酸化炭素などによる劣化を防ぐため内部に入ることはできず、人工石窟の中をガラス越しに見学します。

仏国寺からのバスは1時間に1本しか運行していないため、次のバスが到着するのは40分後、または1時間20分後です。見学する時間に注意しましょう。

石窟庵の世界遺産登録マーク。仏国寺のものと似ている。

入口から山の中を5分ほど進んで行く。平坦なので歩きやすい。

大きな広場に出る。中央の山の中腹に見えるのが石窟庵。

この奥に石窟と仏像がある。内部はガラス越しでの見学。撮影は禁止されている。

 

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