世界遺産コルドバの見どころまとめ
14日目 世界遺産10/47ヶ所
コルドバに1泊した翌日、市内の観光に向かいます。風邪気味でしたがのどの痛みはやや緩和され、鼻水と眠気が少し残っています。
世界遺産コルドバ歴史地区は8世紀初めにイスラム教のアンダルスの首都として機能し、イスラム文化が栄えました。
旧市街の中心部に位置するメスキータは赤白の円柱の柱が800本以上も残る独特の景観を有しており、訪れる観光客も多いです。
メスキータ
メスキータの起源は8世紀で、イスラム教のモスクを造る目的で建設されました。その後200年間にわたり何度も増改築が重ねられ現在に至っています。
内部に入ると目を引く800本を超える赤白の柱は別名”円柱の森”とも呼ばれています。
中央部にはキリスト教のカテドラルが配置されていますが、周辺にはイスラム教時代の名残である幾何学模様の装飾が随所に見られます。
人気の観光スポットで多くのツアー団体客が訪れます。昼から午後にかけて混雑するので午前中の人が少ない時間か閉館前の夕方頃がおすすめです。
メスキータは旧市街でもひときわ大きく目を引きます。
中庭部分も広く、柑橘系の植物が植えられています。
外壁部分。イスラム風の建築様式となっています。
メスキータの入口。日中は行列ができていました。
メスキータに入るとすぐに赤白の柱の森が目に飛び込んできます。
メスキータの内部はとても広く、800本以上の柱が並んでいます。
メスキータの中央にはキリスト教の祭壇があります。
聖歌隊席も置かれており、イスラム文化とキリスト文化の融合が見られます。
花の小道
コルドバ歴史地区の大部分はユダヤ人街と呼ばれる、白い建物が特徴的な旧市街ですが、その中でも花の小道と呼ばれる一角があります。
場所はメスキータの北側すぐ、大きな道を徒歩数メートル先です。細い路地に色とりどりの花が飾られた場所はインスタ映えスポットとしても有名で、たくさんの人で賑わいます。
メスキータのすぐ北側。人だかりができているのでわかりやすいです。
狭い通路を多くの人が通るのでかなり混雑します。
団体旅行客がはけた一瞬を狙うとわりとゆっくり写真を撮れました。
アルカサル
アルカサルはメスキータの南西部に位置する軍事的な城跡です。グアダルキビル川の川岸に位置しており、グラナダ攻略の際の拠点として活躍しました。
広大なアラブ式庭園を有しており、庭園の散策もおすすめです。建物が狭いため入場人数に制限があります。そのため中に入るまでに長い時間待たされることもあります。(昼過ぎに行き、1時間待ちました)月曜日が休館です。
アルカサルの城壁。奥の方に長い行列が見えます。
建物自体は狭く、人が多いので歩きにくいです。
見張り塔から見たアルカサル。奥にはローマ橋と川が見えます。
見張り塔から見た反対側。メスキータも見えます。
西側にあるアラブ式庭園もおすすめスポットです。
庭園の見学もアルカサルの入場料に含まれています。
ローマ橋
メスキータの南側にはグアダルキビル川を渡るためのローマ橋が架けられています。この橋を渡った先にはカラオーラの塔と呼ばれる塔があります。
ローマ橋歩行者専用の橋で、多くの大道芸人が陣取り芸や音楽を披露しています。また橋から見えるメスキータの風景や夜景が綺麗なため橋を訪れる人も多いです。
大きな川に架かるローマ橋。対岸にはカラオーラの塔があります。
ローマ橋のたもとはメスキータの南橋に繋がっています。
多くの観光客が散策しています。夜間はライトアップも行われます。
ポトロ広場
ユダヤ人街の東寄りにあるポトロ広場は、セルバンテスの小説ドン・キホーテに登場する宿屋があります。
旅籠屋ポトロはセルバンテス自身も宿泊したと言われており、小さな広場にはコルドバの紋章にもなっている子馬(ポトロ)の噴水もあります。
小さな広場ですが、この高い石碑が目印です。
噴水側から見たポトロ広場。広場には旅籠屋ポトロの他、美術館があります。
目立たない外装の旅籠屋ポトロ。セルバンテスゆかりの地です。
コルドバ観光を終えて宿に荷物を取りに戻り、次の街に向けて移動します。風邪の症状が酷くなっており、メスキータの中では眠気と疲労感が収まりませんでした。
来た道をたどって引き返し、バスターミナルに向かいます。途中、気になっていたフェスティバルの会場に寄ってみました。
コルドバの日本という、日本文化のイベントだったようです。すごい偶然。
どうやら最終日だった様子。ピンクカレーの店に行列ができていました。
昨日はかなり賑わっていましたが、この日はそれほどでもなかったような気がします。ちょうどシエスタ時間だったのもあるのかもしれません。
ピンクカレーという屋台にやたらと行列ができていましたが、ピンクカレーとやらに日本要素あるか?などと疑問に感じつつも会場を後にしました。
ふらふらになりつつもなんとかバスターミナルに到着。16時半発セビリア行きのバスに乗り込みます。
バスは2時間ほどの時間をかけてセビリアに到着しました。バスの中ではほぼ寝ていたようですが、おかげで少しだけ元気を取り戻しました。
セビリアのバスターミナルに到着。アンダルシア最大の都市です。
市バスも多数走っている他、自転車など交通手段も充実しています。
市内に向けて歩いていると街の雰囲気がおしゃれになっていきます。これまでのどの街よりもアンダルシアらしい情熱を感じました。
途中で闘牛場を見かけたので近寄ってみました。中からは大歓声が聞こえますがチケットは完売で入場はできない様子でした。闘牛を見られる数少ないチャンスだったのですが、残念です。
さらに進むとセビリアの世界遺産、セビリア大聖堂が見えてきました。
三大ミナレットのヒラルダの塔。遠くからでも目立ちます。
さて、宿に向かって歩いていると、途中でフラメンコの看板が目に入りました。どうやら今晩フラメンコのショーがあるようです。闘牛が見られなくてガッカリしていたところだったので、代わりに本場のフラメンコでも見ようかと勢いでチケットを買いました。
フラメンコの開始は夜遅い時間だったので宿でゆっくり休憩を挟みます。
フラメンコの会場に到着。観客は4,50人ほどだったと思います。
本場のフラメンコ。しゃがれた歌声とギター、激しいタップダンスでした。
写真では一切魅力が伝わってこないのが残念、、。
演目はいくつかあって、男女混合で歌ったり伴奏があったり、アカペラだったりといろいろなダンスを楽しめました。
写真撮影も自由だったのですが、あまりの迫力にカメラを手にせず見入ってしまいました。皆さん同じ様子で、撮影している人はほとんど居なかったように思います。こういう出し物は撮影に気を回さずに楽しみたいものですよね。
最後の演目の前に、“みんな全然カメラ使わないのね!最後のダンスだから記念撮影じゃんじゃんオッケーよ!”とのお達しがあってから撮影祭りが始まったのでした。(それが上の写真)
フラメンコが終わり外に出ると小降りの雨が降っていました。まるで熱したアンダルシアの街を冷やすシャワーのようにも感じられましたが、本場のフラメンコにしばらくは興奮しっぱなしでした。
つづく。
少し長い旅行記となりますが、基本的には月水金の週3更新を目標に執筆する予定です。
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