メリダの考古遺跡群 【スペイン】 日帰り難易度と行き方

メリダの考古遺跡群の行き方

日帰り難易度★★★☆☆

メリダはスペインの南西部、ポルトガルとの国境の町バダホスに位置しています。銀の道の中継地として栄えているほか、保存状態の良いローマ遺跡が町の各地に点在しています。

中でも有名なのがメリダの中央部に位置するローマ劇場と円形劇場で、巨大な遺跡が大きな損壊も無く残されています。

メリダの行き方

メリダには鉄道駅がありますが、セビーリャやマドリッドから向かうと線路が遠回りになるため、長距離バスの方が早いです。長距離バスでセビーリャから3時間程度です。

メリダ駅は町の中心部にありますが、バスターミナルはやや離れており、大きな川を渡る必要があります。また、ここから世界遺産都市カセレスは電車で1時間程度と近いため、併せて訪れるのもおすすめです。

メリダのバスターミナル。セビーリャやマドリッド行きの他、ポルトガル国境のバダホス行きもある。

バスターミナルから来た場合はこの橋を渡って町に向かう必要がある。

川沿いにのどかな地方都市の町並みが広がっている。

橋の向かって右手にはローマ橋が見える。

バスターミナルからメリダの中心部へは徒歩25分程度ある。心配ならタクシーを使う。

メリダの中心部にはスーパーマーケットや飲食店もたくさんある。

メリダの駅は町の中心部にある。ここから円形闘技場へは歩いて10分程度。

本数は少ないが、スペイン国鉄Renfeが運行しているため、アクセスはしやすい。

メリダの考古遺跡群の行き方

メリダの町にはたくさんのローマ遺跡跡が残っており、町を歩いているだけでも史跡が目につきます。最も有名なのは駅から徒歩10分程度の距離にある円形闘技場と円形劇場です。近くにローマ博物館がありますが、古代ローマの様々な発掘物である食器や金貨、彫像、モザイクタイルなどが飾られており展示物としても興味深いです。また、町の各所にはアルカサバやローマ橋、ミラグロス水道橋などがあります。やや高低差があるので、いくつか見学施設を絞るか2日に分けて巡ると良いでしょう。

ローマ劇場と円形劇場

ローマ劇場も円形劇場も紀元前に建設された物が残っています。円形劇場ではイタリアのコロッセオ同様、剣闘士同士の戦いが行われたり、闘技場に水を張って模擬海戦が行われました。隣接するローマ劇場はアグリッパによる着工といわれており、神殿風の舞台と半円状の観客席に分かれています。

メリダの円形闘技場。紀元前の建築物だが保存状態が非常に良い。

下に水を張って海戦も行われた。奥に見えるのはローマ劇場。

円形劇場は内部に入ることもできる。

下から見ると劇場全体の大きさがよくわかる。

円形劇場への通路。丈夫なアーチ構造は紀元前から残っている。

すぐ隣にローマ劇場がある。神殿風の舞台が特徴。

上部は崩壊が進んでいるが、これが2000年前に作られた物であると考えるとよく保存されている。

ローマ劇場には半円形の観客席が面している。6000人が収容できるという。

この日も子供の演劇のイベントがあるようだった。続々と人が集まっていた。

通路の下段部は整備が入っているが、上の方は石造りの座席が見られる。

近くで見ると柱の完成度に驚かされる。

ローマ博物館

上記の円形劇場、ローマ劇場の入り口近くにあり、ローマ時代に関する様々な展示を行っています。食器類や金貨のコレクションは一見の価値ありです。月曜日は休館のため注意が必要ですが、時間に余裕があれば訪れてみても良いでしょう。

ローマ博物館のプロムナード。大きな空間に柱や胸像が並んでいる。

ローマ遺跡各所に見られるモザイクタイルのレプリカも展示されている。

博物館の地下は発掘現場の再現になっている。

ミトレオのローマハウス

ミトレオのローマハウスはメリダの南部に位置し、円形劇場からは歩いて20分ほどです。ここでは修復作業中のローマ遺跡とモザイクタイルが野外に展示されており、スロープの上から見学することができます。メリダの遺跡群セット券で入場することができるため、興味のある方は立ち寄ってアルカサバに向かうついでに寄っておきましょう。

円形劇場から緩やかな坂を上り下りして20分ほど。町中にはローマ時代の壁などが残っている。

ミトレオのローマハウス。野外展示だが遺跡は屋根で保護されている。

大きなモザイクタイルがいくつも並んでいてまるで美術館のような雰囲気を味わえる。

住居らしき構造物の復元作業が進められている。

遺跡群はどれもよく保存されているため、見応えがある。

アルカサバ

川沿いに位置しているアルカサバは、この町の防衛拠点として機能していました。ローマ橋がすぐ近くに位置したため、川を渡ってくる敵を見張る役割があったと考えられます。今でもその堅固な壁と遺構が残っています。

アルカサバの外観。高い壁がそびえている。手前はローマ橋。

アルカサバの入り口。ここもメリダのローマ遺跡共通チケットで入場することができる。

高い壁が城塞としての機能を思わせる。内部は崩壊している。

アルカサバの内部の部屋は土台のみが残っているが、建築技術の高さがうかがえる。

円形劇場等とはまた違ったローマ遺跡の雰囲気を味わえる。

ローマ橋

アルカサバのすぐ近くにある、グアディアナ川にかかる橋です。元々は紀元前に作られた橋で、何度も改築が行われています。近年にも手が加えられて歩行者専用の橋となっています。古い橋の面影は残念ながらありませんが、大きな川にかかる橋を散歩してみるのも良いでしょう。

アルカサバの入り口近くからグアディアナ川に向かってローマ橋が架かっている。

全長は約800mほどととても長い。普段は地元の人々が行き交っている。

ローマ橋の付け根はアルカサバの入り口とつながっていて、市内へもアクセスしやすい。

バスターミナルのある市街地へ続いている。車は通れないようになっている。

モレリアの考古学区域

モレリアの考古学区域は川沿いにある大きな建物の真下に位置しています。アルカサバから川沿いに歩いて15分ほどで、橋の袂のラウンドアバウト近くの入り口に着きます。こちらもメリダのローマ遺跡共通チケットで入場可能です。遺跡自体は他と同様土台が主に残るのみですが、その上に建物を建ててしまい有効活用しているというのは驚きです。

メリダは町中にローマ遺跡を残しながらも発展した町である。

遺跡は土台部分が丈夫に作られているためか、よく保存されている。

遺跡の真上に大きな建物を建てた独特な景観が見られる。

建物の真下に遺跡が広がっている。地震が少ないスペインだからこそできる芸当だろう。

サンタ・エウラリア教会

メリダ駅から徒歩10分程度のところにある小さな教会です。教会自体に入ることはできませんが、向かって右手にある入り口から、教会の下にある地下遺構に入ることができます。こちらもメリダの考古遺跡共通チケットの対象となっています。

町中にある小さな教会。教会の内部へ入ることはできない。

教会の裏手に地下遺構への入り口がある。右手側から回り込む。

階段で地下に降りると立派なローマ時代の遺構が残っている。

ミサを行う教会の真下に広がる地下空間にはロマンを感じる。

ミラグロス水道橋

駅から西に20分ほど歩き、線路をくぐると正面に見えてきます。他のローマ遺跡群とは少し離れた郊外の位置にあるため、訪問する際は注意が必要です。ローマ帝国が水路を整備する際に建設されたこの水道橋は、今なお倒壊せずにその姿をとどめていることから奇跡の水道橋とも称されます。また、カセレスに向かう電車の窓からも、右手にその姿を見ることができます。

メリダ駅を出て右に進み、線路下の通路をくぐると大きな公園に出る。

公園内に大きくそびえているのがミラグロス水道橋。

近くで見るとアーチ状の整った構造とその高さを実感でき、その完成度の高さに驚かされる。

反対側から見た水道橋。長い距離に渡って保存されている。

 

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国境防衛都市エルヴァスとその要塞群 【ポルトガル】 日帰り難易度と行き方 / No.15

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カセレス旧市街 【スペイン】 日帰り難易度と行き方 / No.13

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