ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都 【モロッコ】 日帰り難易度と行き方

ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都の行き方

日帰り難易度★☆☆☆☆

ラバトはモロッコの首都にあたる都市で行政の中心地でもあります。町の中心部は近代的なビルが建ち並び、交通量も多いです。また、路面電車が走っているため観光地への移動も楽にできます。

見所は広大な広場と三大ミナレットの一つハッサンの塔、ムハンマド5世の霊廟がある周辺と、イスラム風の庭園があるウダイヤの庭園、カスバ周辺に集中しています。首都という利便性と、アクセスのしやすさから、この世界遺産を訪れる人の数は多いという印象です。

ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都のリスト

「ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都」は都市に点在する歴史的な遺産と、ラバトの近代都市の融合が評価されているため、町全体が世界遺産としての指定を受けているとも言えます。そこで、世界遺産指定の条文をもとに、記載されている建築物を抜き出しました。

  1. ウダイヤのカスバ/Kasbah des Oudayas
  2. メディナ /Medina
  3. ハッサンの塔 /Hassan Mosque (begun in 1184)
  4. ムハンマド5世の霊廟 / Mausolée Mohammed V
  5. 新市街 /ville nouvelle
  6. 城壁とアルモアードの門 /Rampard, portes almohades
  7. シエラの考古学遺跡 /Site archeologique de Chellah
  8. エセの庭園 / Garden of Essais
  9. ディウール・ジャマアの露店地区 /Quartier Habous de Diour Jamma

1.ウダイヤのカスバ/Kasbah des Oudayas

ウダイヤのカスバはラバトの町の北側に位置し、大西洋のすぐ近くにあります。城壁に囲まれた内部に栄えた町は白と青で塗られ、同国のチェフシャウエンを思わせます。港町のためか猫も多く、海の香りもします。トラムを利用してシエラ門まで行き、30分ほど歩いてメディナを通り抜けると正面に城壁が見えてきます。

赤茶色の大きな城壁が見えてくる。駅や町の中心部からは北寄りにある。

石段を登って奥の方まで歩いて行く。手前側は後ほど紹介するウダイヤ庭園。

ウダイヤの大きな門には装飾が施されている。脇の小さな門をくぐり抜けるとカスバに入れる。

狭い通路を観光客が行き交う。白と青に塗られた家の壁が印象的。

どことなく海沿いの町を思わせる色使い。こういった路地が枝分かれして広がっている。

町を通り抜けて奥まで進むと小さな広場に出る。この広場からは大西洋が見渡せる。

海沿いの広場。この日は日曜日なのでたくさんの人が集まっていた。

4月の後半だったが、大勢の人が海水浴を楽しんでた。

ウダイヤ庭園 /Jardin Oudaias

ウダイヤ庭園はカスバに隣接しているイスラム様式の庭園です。敷地内の庭園は柑橘系の植物を中心に整えられており、造りはアルハンブラ宮殿に似ているとも言われます。のどかな庭園には港町のためかたくさんの猫がのんびりと暮らしていました。園内の入場は無料のため、地元の人の散歩コースにもなっているようで、たくさんの人で賑わっていました。

城壁の内部は緑豊かな庭園となっている。

イスラム様式の建築と地中海特有の柑橘系の植物の景観が融合している。

園内ではたくさんの猫が無警戒のポーズでのんびり昼寝をしていた。

日陰で語り合う人々。日中はとても暑いので水分を十分に持って行くこと。

猫も日陰で涼んでいる。子供のちょっかいにも微動だにしなかった。

2.メディナ /Medina

ラバトの旧市街はマラケシュやフェズと比べるとこぎれいな印象がありました。それでも客引きのかけ声や行き交う観光客の声で賑わっていました。中心となる通路は先述したシェラ門とウダイヤを結ぶ道です。

ラバトのメディナ。ここのメディナも世界遺産にも指定されている。

モロッコは革製品や絨毯が有名な特産品である。

中心部は混雑して満足に歩けない状態。スリも多発しているので財布や携帯を無防備にしないこと。

週末はバザー形式でお店の数が増える。行き交う人の活気であふれていた。

3.ハッサンの塔 /Hassan Mosque (begun in 1184)

ハッサンの塔はラバトのランドマークとも言ってよいほど有名な場所です。マラケシュのクトゥビア、セビリアのヒラルダの塔と並び、三大ミナレットの一つです。工事は途中で中断されたため、当初の予定の半分の高さである44mのまま未完となっています。手前の広大な敷地には人の身長よりも高い柱が何本も立っています。トラムの11月16日広場駅は1号線も2号線も止まる駅です。この駅を降りて緩やかな坂を10分ほど上るとハッサンの塔のある広場へと到着します。

ラバトのトラム。駅で切符を購入し、乗車すると検札が回ってくる。

敷地の入り口では馬に乗った衛兵が迎えてくれる。

土色の地面と茶色の塔、青い空のコントラストが美しい。

正面から。周囲に建物等がない点もよく保存されていると言える。

階段の上から見ると、広場がとても広いのがよくわかる。

高さは44mが、近くで見るとやはりとても大きい。内部は見学できない。

4.ムハンマド5世の霊廟 / Mausolée Mohammed V

上記のハッサンの塔と同じ敷地内にあります。元国王ムハンマド5世の石棺が安置されています。東西南北4方向にある入り口をそれぞれ兵士が守っています。内部の装飾もとても美しく、イスラム教徒でなくとも入場が可能です。また、内部は写真撮影を行うこともできます。

ハッサンの塔と同じ敷地内の階段の上にある。

霊廟の入り口にはモロッコの兵士が守っている。

霊廟なので内部は厳かな雰囲気が漂っている。細かな装飾に目を奪われる。

階下にムハンマド5世やハッサン2世の石棺が安置されている。

天井の装飾も青を基調としていてとても綺麗な仕上がりとなっている。

5.新市街 /ville nouvelle

ラバトの世界遺産は旧時代の遺物と新市街の融合が評価されており、世界遺産エリアには新市街区も指定されています。目立った見所となる建物はありませんが、駅周辺は郵便局や公園があり市民の憩いの場となっています。ラバトを訪れる人はまずこの周辺を拠点にして散策を開始することでしょう。

首都の駅は大開発中だった。モロッコの電車はよく遅れてくるので時間には余裕を持っておこう。

駅を出ると綺麗な新市街が広がっている。タクシーの客引きも比較的少ない。

観光の拠点となるのはこのラバト・ヴィル駅。他にラバト・アクダル駅とラバト・サレ駅がある。

駅周辺は綺麗に開発が進んでいる。行き交う人の数も多い。

行政の中心機能が密集している広場。

市街中心の公園は市民の憩いの場。たくさんの人が日陰で休んでいた。

6.城壁とアルモアードの門 /Rampard, portes almohades

ラバトの町も旧時代の城壁に囲まれて発展した町です。町の景観の中に城壁が見事に溶け込んでいます。なかでもよく保存されているのが、駅から歩いて10分ほど南西に進んだところにあるルワー門です。周囲をゆっくり歩いてみると、頑丈な造りで防衛の要であったことがわかります。

新市街区に突如として現れる門と城壁。町の景観と融合している。

門の下は幹線道路が通っている。交通量も多く、遺産で交通事故が起こらないか心配になる。

モロッコでは赤茶色の城壁が多い。

道路の脇にあるのがルワー門。イスラム風のアーチ状の模様が美しい。

7.シエラの考古学遺跡 /Site archeologique de Chellah

シエラは町外れにあるローマ時代の旧遺跡です。中心部の駅から歩くと30分ほどかかります。小高い丘に広々とローマ遺跡が広がっています。時間の関係上訪れることはできませんでした。

8.エセの庭園 / Garden of Essais

科学的な研究を目的として造られた植物園です。市街地からは上記のルワー門を通り抜け、幹線道路に沿って西に30分ほど進んだ場所にあります。市街から少し外れた位置にある静かな庭園です。修復期間を終え、現在は一般公開されています。筆者はスケジュールの関係で訪れることができず。

9.ディウール・ジャマアの露店地区 /Quartier Habous de Diour Jamma

ディウール・ジャマア地区は新市街区にある場所で、ラバトヴィル駅から北西に歩いて15分ほどの距離にあります。アーチ状の門がいくつか連なった構造をした通路が見所ですが、現在では露店の雰囲気はありません。筆者は訪れることはできませんでした。

 

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ヴォルビリス考古遺跡 【モロッコ】 日帰り難易度と行き方 / No.5

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マサガン(アル・ジャディーダ)のポルトガル都市 【モロッコ】 日帰り難易度と行き方 / No.3


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