サンルーカル・デ・バラメダの魅力【モロッコ・スペイン・ポルトガル】旅行記15日目

サンルーカル・デ・バラメダの魅力

15日目 世界遺産10/47ヶ所

セビリアで1晩ゆっくり休んだので、風邪の症状も大分弾いてきたようです。昨日のフラメンコパワーかもしれません。

セビリアでは連泊の予定だったので、洗濯もして干しておきます。少しだけ街の散策をした後、この日はセビリアの世界遺産ではなく近くの街の世界自然遺産、ドニャーナ国立公園に向かいます。

大きな荷物を宿に置き、サブバッグでドニャーナ見学に向かいます。

セビリアはフラメンコ劇場が多いので、本場のフラメンコを見たい人もおすすめ。

セビリアのカテドラル。世界遺産に登録されていますが、見学は後回しです。

アンダルシアの州都セビリアは”セビリアの理髪師”などオペラの舞台にもなっています。

ドニャーナ国立公園にアクセスできるサンルーカル・デ・バラメダは夏のリゾート地としても有名です。今はシーズンオフなのでほとんど訪れる人は居ませんがシーズン中は大変混雑するようです。

サンルーカル・デ・バラメダへはセビリアの南側にある小さなバスターミナル、“プラド・デ・サン・セバスティアン・バスターミナルから発着しています。

プラド・デ・サン・セバスティアン・バスターミナル。カテドラルからは500mほど。

バスの本数は1時間に1本ほど。たまたまタイミング良くバスがきました。

ALSAではなく市バスが運営しています。乗客は3人しか居ませんでした。

10時半、たったの3人を乗せて小さなバスは出発。出発は10分ほど遅れました。その後途中の街で何度も停まり、乗客の数は次第に増えて行きました。

車窓に見えるのはこれまでの丘陵地帯とオリーブ畑とは異なり、平原に広がる牧草地帯です。代わり映えのない景色が3時間続いたところでようやく目的地サンルーカル・デ・バラメダに着きました。

終点サンルーカル・デ・バラメダで降りたのは地元と思われる人ばかりでした。

路地には港町らしい生ぬるい潮風が吹き抜けます。

高台にはサンティアゴ城と呼ばれる立派な城が建っています。

しばらく進むと大きなビーチに出てきました。歩いている人がたくさんいます。

海沿いに歩くと、自然遺産ドニャーナ国立公園の看板がありました。この川の対岸に見えるのが渡り鳥の楽園、ドニャーナ国立公園です。

さて、この川を渡りドニャーナ国立公園に行くためには許可を得たツアーに参加しなければなりません。近くのビジターセンターで申し込みを行います。

ところがちょうど時間を過ぎてしまったらしく、この日は満員なのでツアーはないとのこと。次のツアーは明日の朝9時半発とのことでした。

一度セビリアに帰るとなると、次の朝一番のバスは6時発~9時15分着です。そこから15分で船着き場まで来られるかも微妙ですし、今日みたいにバスが遅れる可能性もあります。

対岸には世界遺産が見えているのに諦めなければならないのか、、

ツアー参加が絶望的となり、一人で砂浜にたたずんでいると、ふいに一組の日本人老夫婦が話しかけてきました。

“こんなところに日本人の青年が居るなんて珍しいね”

聞くと、彼らは夫婦でアンダルシアを旅行している最中で、ここは美食の街と聞いてゆっくり滞在しているのだそうです。

日本人ぽい若者がこの町にいるのがとても珍しいらしく、思わず声をかけたのだそうです。

そこで対岸の世界遺産の話をすると、

“ここまで来て諦めるのはもったいないね。いっそこの町に泊まってみるのはどうだね。のどかで良い街だよ”

その言葉にはっとさせられました。確かにセビリアから片道3時間かけてここまで来たのに、ここで諦めるのは悔しいです。

また、ここで諦めてしまうと次にいつここに来られるかは分かりません。チャンスは逃したくありません。

優雅な老夫婦に何度もお礼を言い、ビジターセンターに戻ってツアーの予約をしました。この日はセビリアに戻らず、この町で1泊します。

ビジターセンターは無料で、ドニャーナ国立公園に関する展示があります。

長いこと見学していましたが、他には誰も来ませんでした。

泊まると決まってしまえば後は楽で、のんびり港町を散策しながら宿を探します。たださすがはリゾート地で、なかなか安宿は見つかりません。

ダメ元で町外れの3つ星ホテルに行って見ると、今はシーズンオフで人も全然居ないから25ユーロで良いよと言ってくれました。普段は80~120ユーロの高級ホテルです。一人旅にはやや高めですが、これでレアな世界遺産に行く準備も整いました。

ところでこのサンルーカル・デ・バラメダは、物価が安く、退職をしてセカンドライフを過ごす日本人に人気の街なのだそうです。先ほどの老夫婦もそんなセカンドライフの下見だったのかもしれません。

3つ星ホテルに泊まることに。荷物はサブバックだけでしたが運良く充電器が入っていました。アメニティが充実しているので特に困ることはなさそうです。

古き良き港町の時間が流れています。のどかで住みやすそうな街です。

“さよなら”という名前のカフェ。この街、日本人が意外と多いみたいです。

とりたてて見どころがあるわけではないのですが、それでも魅力的な街です。

食べ物やお酒が安いのもスペインの魅力のひとつです。

移動と見学ばかりで大変だったので、この街でようやく一息つけました。

これまでわりと無茶なプランで来ていたので、さすがに疲れもたまっています。ドニャーナ国立公園に行けることが決まり、ほっとしたらまた風邪がぶり返して来ました。

図らずも良い部屋に泊まれたので体を休ませることに専念しました。

 

つづく。

 

少し長い旅行記となりますが、基本的には月水金の週3更新を目標に執筆する予定です。

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