コインブラ大学-アルタとソフィア-の行き方
目次
日帰り難易度★★☆☆☆
コインブラ大学は1290年に設立され、ヨーロッパでも屈指の歴史ある大学です。近代にリスボンが発展するまで、この町はポルトガルの学問の中心値として発展しました。
丘の上にあるコインブラ旧大学を中心にカテドラルや修道院などの見所が点在しています。また、川を挟んだ反対側に位置するサンタ・クララ修道院群も世界遺産に指定されています。
コインブラの行き方
コインブラはリスボン、ポルトに次ぐポルトガル第三の都市として知られる大きな町です。
しかし、コインブラには定期便が運行する空港がないため、リスボンまたはポルトから鉄道かバスで移動することになります。
リスボンとポルトの中間地点に位置し、鉄道で高速鉄道でおよそ2時間ほど、バスでも同様2時間前後かかります。
コインブラA駅。大きな都市の駅にしては物寂しい印象もある。
駅前広場。バス停で103番のバスに乗ると丘の上の大学まで向かうことができる。
バス停は町の北側にあるので、駅のある中心部へは20分ほど歩くことになる。
コインブラ大学の行き方
旧大学はコインブラ市街の坂と階段を上った上の方にあります。コインブラ探索の起点となるのは坂の下の5月8日広場で、ここを中心とした大通りは多くの店と人で賑わっています。
坂を上るのが大変であれば駅前から103番のバスに乗ると大学前まで行くことができます。
また、広場の裏手には丘の上へ続くエレベーターが有り、これを利用して坂を上らずに旧大学へアクセスすることもできます。
5月8日広場へは駅から歩いて15分ほど。人通りが多くお土産屋や飲食店もある。
コインブラはポルトガル第三の都市。多くのビルが建ち並んでいる。
旧大学は丘の上にあるため、階段をたくさん上っていくことになる。
坂を上って30分ほど進むとコインブラ旧大学が見えてくる。
人気の図書館への入場は時間制。人気の観光地なので、朝でも観光客は多い。
コインブラ旧大学。学生の卒業シーズンに行ったため記念撮影をする学生が多かった。
コインブラ旧大学
コインブラにある大学の歴史は古く、建設されたのは1308年になります。学問として栄えた町の中枢を担っていたのがこのコインブラ大学です。
シンボルである時計塔には上ることもでき、上からコインブラの町を見下ろすことができます。
そのほか式典の際に使用された帽子の間やアズレージョとパイプオルガンの装飾が美しい礼拝堂、そして世界一美しい図書館と称されるジョアニア図書館も有名です。
コインブラ大学の旧校舎。使用はされておらず、学生よりも観光客の方が多い。
正面階段を上ると大学の内部を見学することができる。
学校の式典の際に使用されたという帽子の間。内装から格式高い様子が伝わってくる。
壁には歴代のポルトガル国王の肖像画が掲げられている。
ラテン語を話すことが義務づけられていたというラテン回廊。すれ違えないほど狭い。
天井の装飾画と壁のアズレージョの対比はポルトガル独特の味がある。
時計塔
コインブラ旧大学の時計塔は別料金ですが階段で上ることもできます。内部のらせん階段は狭く、一方通行なので登りと下りのグループが交互に行き来します。
段数も多いため体力に自信の無い人は避けた方が無難です。頂上部からはコインブラの町並みを眺めることができます。
旧大学校舎に併設されている時計塔は別名カブラとも呼ばれている。カブラは山羊の意味。
階段を上る途中には時計塔の鐘がある。現在は自動化されている。
大学のそばを大きなモンデゴ川が流れる。エストレラ山脈から大西洋へと流れる。
大学の新校舎群とカテドラルが見える。コインブラ大学の学生はこちらのキャンパスを使う。
北側にはコインブラの町並みが広がる。ポルトガルは赤屋根の家が多い印象。
礼拝堂
時計塔の麓付近、校舎向かって左手には大学の礼拝堂が併設されています。
見所は壁一面のアズレージョによる装飾と、大きなパイプオルガンの装飾です。小さな礼拝堂のため内部は非常に混雑します。
コインブラ大学の礼拝堂。青を基調とした装飾がとても美しい。
天井には聖母の絵が描かれている。ロープを模した柱はマヌエル様式も入っている。
右側の壁に設置されているパイプオルガンの音響。大きな音響に細かな装飾が施されている。
ジョアニア図書館
世界一美しい図書館とも称されるコインブラ大学の図書館は、最も人気のあるスポットであることから、時間制となっています。
チケット購入時に振り分けられた集合時間に従って大学向かって左手の階段下にある集合場所に向かいます。
内部は撮影禁止区間がありますが、映画美女と野獣のモデルにもなった図書館は一見する価値があります。
参考図書や地図類が置かれている図書館の外側部分。館内は団体で行動する。
図書館内部は撮影禁止です。詳細は下記公式ホームページからどうぞ。
新カテドラル
旧大学校舎の北東には新カテドラルがあります。建築は約1600年に始まりました。
比較的新しい建築物である新カテドラル。コインブラ大学の北東部、階段を上った先にある。
新カテドラルの内部。広々とした造りとなっている。
奥に見えるのが豪勢を極めたバロック様式のファサード。金泥細工が見所。
旧カテドラル
旧大学の坂の下部分に位置しているのが旧カテドラルです。こちらのカテドラルの建設は1160年代と早く、ロマネスク様式の歴史ある教会です。
祭壇部分の装飾も美しいですが、よく手入れされたゴシック様式の回廊も見所の一つです。
旧大学の坂の下部分にあるのがこの旧カテドラル。アーチ構造が特徴的。
内部は石造りの重厚な雰囲気が漂っている。建物自体はそれほど大きくはない。
旧カテドラルの祭壇部分。豪華な装飾は16世紀頃の作品とされている。
旧カテドラルの右手には回廊が残っている。廊下部分との隙間を大きく開けたゴシック様式。
回廊部分はゴシック様式のため光を取り入れて明るい構造になっている。
サンタ・クルス修道院
コインブラの町の坂の下、町の中心部分に位置するこの修道院は1100年代に建てられました。
その後、ポルトガル全盛期の時代に大規模な改築によってマヌエル様式に生まれ変わりました。
教会部分は無料で、土曜日の昼と日曜日の午前中はミサのため見学することができません。
手前が5月8日広場。サンタクルス修道院は街の中心の広場に面している。
修道院の教会部分。壁の装飾にはアズレージョが使われている。
壁のアズレージョには大航海時代に関する絵が施されている。
教会に付属しているパイプオルガンの音響。赤を基調としたかわいらしい装飾である。
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ポルト歴史地区、ルイス1世橋、セラ・ド・ピラール修道院 【ポルトガル】 日帰り難易度と行き方 / No.23
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