熊野のマイナーな世界遺産、鬼ケ城、七里御浜、獅子巌、花の窟【日本】Part4

熊野のマイナーな世界遺産、鬼ケ城、七里御浜、獅子巌、花の窟

伊勢→那智大社→熊野速玉大社→熊野本宮大社→高野山

3日目の予定はかなり盛りだくさんで、紀伊山地の関連世界遺産のうち東側のものを一気にすべて廻った後、高野山の宿に向かって進みます。

あいにく天気予報は午後から荒れ模様と報じており、見学は早めに済ませておきたいところです。朝8時に宿を出発。伊勢市内から高速道路に乗って新宮方面を目指します。

東名高速ぶりの高速道路ですが、一晩よく寝たので体力も回復。

天気も程よく暖かく、ツーリング日和な一日です。朝早いからか、他の車はほとんど見かけませんでした。

まっすぐ進むと名古屋大阪方面ですが、紀伊半島方面へ進んでいきます。

紀伊の山の中を進んでいきます。空気がおいしいのでヘルメットのシールドを上げて運転します。伊勢から世界遺産の街、熊野大泊インターチェンジまではバイクで1時間半ほどです。

大紀本線の料金所。熊野まであと半分といったところ。このあたりからやや天気が悪くなってきました。この日は大紀本線は途中区間で工事中だったためいったん下道に降りた後、もう一度乗りなおしてさらに進みました。

伊勢を出発してから休憩なしで1時間20分が経とうというところでようやく熊野大泊に到着。2024年には新宮まで高速道路が開通するそうですが、この時点では開通しておらず、ここからは普通の道路を進みます。

熊野大泊出口を左に進むと5分足らずで世界遺産鬼ケ城があります。高速開通後もいったんここで降りるのがおすすめ。

左手に大きな看板があります。世界遺産と書かれているので間違える心配はありません。ここを逃すと長めのトンネルに入ってしまうので注意です。

鬼ケ城には大きな駐車場とバイクの駐輪場もあります。千畳敷は歩いてすぐです。

鬼ヶ城

鬼ヶ城は熊野灘に面した海岸沿いに位置する景勝地で、紀伊山地の霊場と参詣道の構成資産として世界遺産に登録されているほか、国の名勝や天然記念物に指定されています。

駐車場側から一番近い千畳敷がもっとも有名で、熊野灘の荒波に削られてできた岩盤は奇形と美しさを兼ね備えた遺産です。

世界遺産鬼ヶ城は通常熊野灘に面したこの地域一帯を指します。地図左端の千畳敷がもっとも有名です。

海沿いに沿って遊歩道が敷かれていますが、手すりのない部分もあるので注意が必要です。

荒波に削られてできた奇岩、千畳敷。その大きさに気おされてしまいます。

千畳敷の先は断崖絶壁に沿って遊歩道が続いています。波しぶきがうっすらと顔にかかる距離です。

風も強く波も高いのでそこそこスリルがあります。

千畳敷にたどり着いたころ、天気が曇りから雨に変わり、いよいよ本降りの大雨となってしまいました。千畳敷の先を少し行ったところで、遊歩道も雨でぬれてきたためこれ以上の見学は危険と判断し、ビジターセンターに戻ります。

少し雨宿りをしてから、次の世界遺産へとむけて歩を進めます。

七里美浜・獅子巌

鬼ヶ城を出てトンネルを抜けると、眼前に飛び込んでくるのが七里美浜(しちりみはま)です。熊野を巡礼する人々が美しい砂浜を歩いて熊野詣を行ったことから、巡礼路としてとうろくされている遺産です。

道路からも七里美浜が見えます。天気が悪く曇りがちだったのが残念。

七里美浜沿いに進んでいきます。少し晴れてきましたね。

鬼ヶ城から5分とかからず獅子巌の展望台に到着しました。看板を左に曲がります。

奥に見えているのが獅子巌。展望台には6台ほど車が止まれるスペースがあります。

獅子の形に見える不思議な岩。七里美浜と同様、伊勢路の世界遺産に含まれています。

花の窟

花の窟(はなのいわや)は日本書紀にも登場する歴史の古い神社で、イザナミノミコトが祀られている場所です。大きな岩のくぼみに身体が置かれており、熊野詣の人々の信仰を集めていました。

こちらも七里美浜に面していることから、伊勢路として世界遺産、紀伊山地の霊場と参詣道に含まれています。

獅子巌からさらに2分ほど車を進めると、花の窟の案内表示が出てきます。

世界遺産花の窟の案内表示があるので、見逃す心配はないと思います。道の駅が隣接しています。

和風の道の駅を抜けていきます。ここで遅めの朝食をいただきました。

花の窟神社の入り口。道の駅が隣接しているからか、ここは観光客が多かった印象です。

鳥居をくぐった瞬間から神秘的な雰囲気が漂ってきます。

しばらく歩くと詰所が見えてきます。御朱印やお守り等の販売もあります。

巨岩のくぼみに、カグツチノミコト出産時に死亡したイザナミノミコトが祀られています。

本居宣長や西行といった著名人が、花の窟に関する句を残しているほど古くから有名な場所です。

 

さて、熊野の伊勢路関連の世界遺産を制覇した後はこのまま道路に沿って那智大社を目指します。新宮に到達する前にもう一度大きな雨に降られ、体は芯から冷え切ってしまいました。

道がやや混み始めており、花の窟から30分ほどで新宮到着。新宮には熊野速玉大社がありますが、午前中のすいている時間帯に那智の滝を制覇するため、いったん通過して那智方面に向かいます。

新宮からはさらに高速道路に乗って進んでいきます。那智へは約30分ほどです。

那智勝浦で降りてから左方向へ進み、那智の山を登っていきます。

雨上がりの山のいい匂いが漂ってきました。道は空いておりツーリングが気持ちいいです。

景色はとてもきれいですが、勾配が250ccのバイクにはややきつくなってきました。

ようやく那智大滝の入り口の到着。ここから那智大社、青岸渡寺、那智大滝の見学ができます。

那智の駐車場に着いたのは11時半過ぎ。ここまでの旅は順調です。天気がやや心配でしたが、新宮で降られて以降は曇り空が安定しています。

このままの天気であることを祈りつつ、那智の見学へ一歩を踏み出しました。

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バイクで巡る那智の滝、補陀洛山寺、熊野速玉大社【日本】旅行記3日目中編

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伊勢湾フェリーで伊良湖から伊勢神宮へ【日本】Part3

少し長い旅行記となりますが、基本的には月水金の週3更新を目標に執筆する予定です。

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