バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院 【スペイン】 行き方と難易度

バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院

日帰り難易度★☆☆☆☆

カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病棟はどちらもバルセロナ市内にある世界遺産です。この2つはモンタネール(ムンタネー)による設計で、モデルニスモの先駆けとなった建物です。

バルセロナ建築学校時代、ガウディに教えていたことから、モンタネールはガウディの師匠ともいわれています。ガウディの作品とはまた趣の異なるデザインをしています。

バルセロナ

すべての構成遺産がバルセロナ近郊に集まっています。バルセロナはスペイン第2の都市で、カスティーリャ州の州都です

日本からは直行便が運行しており、マドリッドからも高速鉄道で3時間程度です。

バルセロナ市内にはたくさんの世界遺産が位置しています。おおよその位置関係はこちら。

バルセロナ地下鉄の地図はwww.mapametrobarcelona.comより引用

バルセロナは観光税が非常に高く設定されており、観光値の入場料とホテルの宿泊料がとても高くなっています。観光の際はご注意ください。

その他の世界遺産はこちらの記事から

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バルセロナ北バスターミナル。バルセロナで最大のターミナルである。

ランブラス通りはいつも多くの人で賑わっている。

カタルーニャ音楽堂の行き方

バルセロナ地下鉄の地図はwww.mapametrobarcelona.comより引用

カタルーニャ音楽堂はスペインの大通り、ランブラス通りに近い市内の中心部にあります。バルセロナ市内の位置関係的にはグエル邸と近いです。

地下鉄のUruquinoana駅から歩きます。案内表示があるので道はわかりやすいと思いますが、建物自体が街角の一角にあり目立たないので見過ごさないよう注意が必要です。

地下鉄駅を出る。バルセロナ市内はおしゃれな建物が多い。

案内看板に従って狭い通路を進んでいくと左手にカタルーニャ音楽堂がある。

外装はとてもおしゃれ。バルセロナの細い路地の街角に面している。

カタルーニャ音楽堂

カタルーニャ音楽堂はガウディの氏モンタネールが設計したコンサートホールです。スペイン近代建築のさきがけであったモデルニスモ様式ですが、ガウディの作品とはひと味違います。

豪華な色使いや、当時の流行にとらわれないデザインの組み合わせは見事です。内部はガイドツアーのみで見学可で、30分ごとにツアーが出発します。スペイン語、カタルーニャ語、英語と複数言語のツアーが交互に運行しており、英語ツアーはおよそ60分おきです。

当日券もありますが、チケットはネットで予約することができます。念のため予約して行きましたが、一回のツアーに50人程度入ることができるため当日券にはかなり余裕がありました。

正面玄関ではなく、横のカフェテリアから入る。チケットブースは写真より左手にある。

ガイドツアーのスタートはこのカフェテリア。予約時間にこの場所に集合する。

まずこの小ホールに通された。ここで音楽堂に関するショートムービーを見た。

正面玄関から階段を上りホールへ向かう。装飾がエレガントな印象を受ける。

明るい色を多用しているためか、色合いが鮮やかに見える。

2階のレセプションホール。窓枠をテラスのように広げ、外光を取り入れている。

正面のテラス部分。小さなタイルが埋め込まれたモザイク模様が素晴らしい。

カタルーニャ音楽堂の内部。この日はフラメンコのリハーサルをしていた。

カタルーニャ音楽堂の大ホール。舞台を中心とした装飾が美しい。

座席は3階席まである。照明の形がなんとも不思議である。窓が大きく明るい。

3階席からの眺め。天井の照明装飾は圧巻。ガウディとは異なり、全体的に落ち着いた印象。

今でも多くのコンサートが催されており、日常的に使用されている世界遺産である。

サンパウ・病棟の行き方

サン・パウ病棟はバルセロナ市内にありますが、カタルーニャ音楽堂とは距離が離れています。地下鉄5号線の駅出口からすぐの場所にありますが、サグラダ・ファミリアと近い位置関係にあります。

サグラダ・ファミリアからは緩やかな上り坂を徒歩10分ほど行った場所にあります。

サン・パウ病棟は地下鉄駅出口から交差点を越えてすぐの位置。サグラダ・ファミリアからも近い。

サン・パウ病棟

サン・パウ病棟も同じくモンタネールの建築です。広大な敷地を持つ病院群で、複数の離れた病棟を持ちます。広々とした中庭は患者のストレスを和らげるためであり、すべての病棟は地下通路でつながっています。

10年前まで実際に病院として使用されていましたが、老朽化が進み現在は閉鎖されています。敷地内の建物からはサグラダ・ファミリアが見えます。

病院とは思えないイスラム風のおしゃれな正面外観。

入り口もおしゃれなデザイン。空いているので予約の必要は無いだろう。

見学は地下からスタートする。すべての病棟が地下でつながっているのが画期的であった。

サン・パウ病棟の中心部は公園のようになっている。

病院とは思えないほどのおしゃれなデザイン。とてもわくわくする。

病棟はいくつかが一般公開されている。これは修復が終わった一棟。

デザイン性にあふれた広い病室。バルセロナでも最大規模を誇っていた。

中庭は患者や医療従事者が休憩できるようなスペースになっている。

唯一修復されていない状態の病棟が一棟残されている。老朽化に歴史を感じる。

正面本館のロビー。イスラム風の建築である。カタルーニャの紋章が入っている。

天井のステンドグラスはカタルーニャ音楽堂のそれに似ている。

壁の模様。ガウディとは異なり、窓枠は四角形でおちついた印象を受ける。

渡り廊下。イスラム風の幾何学模様を基調としたデザイン。

正門からはサグラダファミリアが見える。この配置は意図して区画整備されたという。

上から見下ろしたサン・パウ病院の敷地内。病院ではなくテーマパークのようである。

 

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アントニ・ガウディの作品群(カサ・ミラ/カサ・バトリョ/カサ・ビセンス) 【スペイン】 日帰り難易度と行き方 / No.37

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